ウェブ1丁目図書館

ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。なお、当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

2014-01-01から1年間の記事一覧

明治維新の功労者から賊将に落ちた桐野利明を描いた短編時代小説

幕末の薩摩藩に一人の剣の達人がいました。彼の名は中村半次郎。後に日本で最初の陸軍少将となった桐野利秋のことです。池波正太郎さんの短編小説「賊将」では、桐野利明の生涯が描かれています。池波さんは、他にも桐野利秋を主人公にした「人斬り半次郎」…

若者の欲求が噴き出すような感情と行動を静かに描写した小説

村上龍さんのデビュー作「限りなく透明に近いブルー」を読みました。この作品は、群像新人賞、芥川賞を受賞した作品です。群像新人賞受賞作品として掲載された時の龍さんの年齢は24歳。よく20代前半の若者が、このような作品を書くことができたものだという…

就職活動で知っておきたい名経営者が語る自社で働いて欲しい人材

テレビ東京系列で放送しているカンブリア宮殿という番組では、毎回、作家の村上龍さんとゲストの経営者の方が対談します。カンブリア宮殿は、書籍にもなっており、これから就職活動をしようと思っている学生の方や求職中の方が読んでおくと、役に立つ内容も…

小売業は購買代理業務。天動説原理から地動説原理へ。

現代の我が国の市場が、売り手市場から買い手市場に移行したと言われるようになって久しいですよね。これからは、顧客第一主義だとか、お客様目線での商売をしなければ生き残れないとか、とにかく、お客さんの立場に立った営業をしなければならないと言われ…

怠け者のイメージが強いイタリア人だけど、実はモーレツに働く

イタリア人は、陽気なイメージがあります。そして、仕事に対する姿勢もいい加減というのか、怠け者の印象が強いです。こういったイメージは、おそらく、メディアが作りだしたものなのでしょう。テレビをよく見る日本人は、画面に映っているイタリア人の表面…

現場で培った知識と経験を活かして上場会社の社長となったパート主婦の仕事術

2006年6月24日に東京証券取引所一部上場企業の社長にパート出身の主婦が就任しました。主婦が社長となったのは、ブックオフコーポレーションで、社長の名は橋本真由美さんです。ブックオフは、古本の販売と買取を主に手掛けている会社で、全国に800店以上も…

技術力で明治新政府に参加した肥前佐賀藩

明治維新を実現した勢力と言えば、薩摩藩、長州藩、土佐藩が有名です。この薩長土の3藩が、政治的に大きな役割を果たしたことが、倒幕につながったことは言うまでもありません。しかし、政治力だけで、倒幕が可能だったかというと、そうではありません。倒幕…

提灯張りかえ職人が黒船を造る短編時代小説

幕末の宇和島藩に嘉蔵という細工物にかけて、おそろしく器用な職人がいました。その器用さを褒められたことから、嘉蔵は提灯の張りかえを生業として生計を立てます。とは言え、提灯の張りかえだけでは食えないから、看板の下の方に「どんな細工物でもいたし…

中学校を卒業したら、まずはホームレスから出発

今では、中学校を卒業したら、高校に進学するのが当たり前になっています。中には、中学校を卒業して就職される方もいらっしゃるでしょう。ところで、中学校を卒業して進学することはおろか、就職すら認めない父親がいるとしたら、どう思いますか?なんてひ…

人は人から物を買いたいと思うもの。人との縁を大切にして出来たレストラン。

新幹線に乗っていて、隣に座って来た人にいきなり声をかけられたらどう思いますか?おかしな人じゃないのか?詐欺師?それとも宗教の勧誘?多くの方はそう思うでしょう。でも、新幹線で隣の乗客に声をかけて、たくさんの友達を作っている人がいます。一体、…

1日5分の仕事で1ヶ月100万円稼ごうとしたら電子辞書ができちゃった

携帯電話やインターネット事業を手掛けるソフトバンクは、我が国を代表する巨大IT企業です。そのソフトバンクを率いているのは孫正義さん。孫さんは、メディアにもたびたび出演しているので、ご存知の方も多いことでしょう。また、ソフトバンクの携帯電話のC…

出家した荒木村重と戦国の世に殉じた妻だし

遠藤周作さんの小説「反逆」は、荒木村重という小豪族を主人公にした作品です。上と下の2巻からなるこの作品のうち、上巻では荒木村重が織田信長に反旗を翻し有岡城に籠城するところまでが収録されています。そして、下巻では、前半部分で有岡城と荒木村重の…

同じ1時間でも生物によって時間感覚は異なる。それは人と人との間でも同じなのかもしれない。

時計の秒針が1周すると60秒が経過したことになります。1分ですね。僕たち人間が経過した時間を計測する手段は、主に時計です。太陽の傾きとか月の動きとかで時間を測ることはできますが、多くの現代人が時計を使っていることでしょう。時計の針がどれだけ動…

意思とは反対に明治維新に貢献した島津久光の生き様

幕末の薩摩藩に島津久光という殿さまがいました。厳密には、殿さまの父親という立場ですが、当時の薩摩藩で一番偉かったのは、島津久光です。彼の生涯を描いた短編小説に司馬遼太郎さんの「きつね馬」があります。「きつね馬」は、文春文庫の「酔って候」に…

酒に酔って会議で失敗した山内容堂の生涯を描いた短編小説

山内容堂。幕末の土佐藩の殿さまです。土佐藩といえば、坂本竜馬、後藤象二郎、板垣退助といったところが有名ですが、山内容堂も忘れてはいけません。何と言っても、江戸幕府が朝廷に大政を奉還したのは、山内容堂の功績なのですから。山内容堂を主人公とし…

道徳と利益追求は相反するものではないというのが渋沢栄一の考え方

日本の近代経済に大きく貢献した実業家の渋沢栄一は、その生涯で500もの会社を起ち上げています。中には、すぐに解散した会社もありますが、サッポロビール、みずほ銀行、JR東日本、帝国ホテルなど、誰もが知っている大きな会社を設立しています。これだけた…

消極的失敗は気付きにくいから日々の改善が必要なのだ

失敗した!そう思う時って、何かにチャレンジしてうまく行かなかった場合ですよね。こういう失敗を積極的失敗といいます。積極的失敗も失敗には違いないので、しないに越したことはないのですが、自分自身で失敗したことに気付けるだけ、まあ、ましと言える…

「官」主導の公的サービスが格差社会を生み出す

ここ数年の間に格差社会という言葉が、日本中に急速に広まっています。格差を生む理由は、弱肉強食の競争社会の進展によるものだという考え方があります。確かにそういった面はあるでしょうが、必ずしも競争社会が格差を生み出しているわけではないでしょう…

観客動員数を減らさないためにスターシステムを採用しない

映画、ドラマ、演劇など、お客さんにお芝居を見せる商売があります。こういったお芝居を見ていると、ある共通点に気づきます。それは、人気のある役者さんが主役になっていることです。当然と言えば当然なのですが、こういう起用の仕方をしていると、そのお…

地方小都市での商売で成功するためにはタイムマシーンに乗れ

地方小都市で商売をすることには、何かと不利なイメージがあります。商圏の人口が少ない、立地が悪いので集客しにくい、交通機関が発達していない、そもそも地名すら知らない人が多い。だから、なかなか商売がうまく行かずにすぐに廃業してしまう会社や個人…

半歩先を進んでスペシャリストからゼネラリストを意識したケーキ屋さん

スペシャリスト。この言葉には、特定の分野について深い知識、技術、経験を持っている人というイメージがあります。医師、弁護士、建築家、大工、ソムリエ、板前、漁師などなどスペシャリストと呼ばれる職業はたくさんありますね。お菓子やケーキを作るパテ…

わずか30万円の誘致費用でワールドカップのキャンプ地となった中津江村

オリンピックの誘致費用は、高額というイメージがあります。2020年開催予定の東京オリンピックの誘致には、多額の費用がかけられていることは、報道内容から理解できます。オリンピックほどではないでしょうが、サッカーのワールドカップのキャンプ地の誘致…

寄らば大樹か反逆か・・・。戦国時代を生き抜くためにとった荒木村重の決断は?

戦国乱世を統一するのは、織田信長か?まだ、武田信玄も上杉謙信も顕在だったころ、一人の武将が織田信長に従うべきかどうか迷っていました。戦国時代は、全ての武将が天下統一を目指したわけではありません。天下を統一するのは誰なのかを予測し、その配下…

成長にとって大事なのは失敗した時よりも成功した時の分析

2014年2月19日、日本マクドナルドの社長が、原田永幸さんからサラ・カサノバさんに交代しましたね。原田さんは2004年に同社に入社し、翌年に会長兼社長兼CEOに就任しました。その頃に原田さんは、「とことんやれば、必ずできる」という本を出版しています。…

残業したら罰金を科すのは是か非か

期限が迫っている仕事を終わらせるために残業をした経験があるという方は、多いのではないでしょうか?その仕事が期限までに終わらなければ、社内はもちろんこと、取引先にも迷惑をかけることになります。だから、何が何でも終わらせなければなりません。仮…

「喜んでくれました」ファイルで新幹線のパーサーのサービスが向上

新幹線の車内で駅弁やお土産などを販売している売り子のことをパーサーといいます。自分が社内で何か買う予定がない時は、特にパーサーの動作を意識することはありません。ですが、お弁当やお酒などを買って社内で食べたり飲んだりしようかなと思った時には…

環境に配慮した「風で織るタオル」で苦境を脱出した今治のタオルメーカー

普段、顔を洗った後に使うフェイスタオルや入浴後に体を拭くバスタオルを自分で購入したことがありますか?僕は、過去の記憶を思い起こしても、自分で買ったことがないように思いますね。持っているタオルは、全部、誰かからいただいたものです。お中元やお…

町工場初の株式上場を果たすことができた驚異の短納期

2003年3月にジャスダックに町工場が初めて上場しました。その町工場は、エーワン精密という会社で、コレットチャックとカムを製造販売しています。町工場は、大手メーカーの下請けが主な仕事内容で、受注条件は大手メーカーの決めたものとなることから、大し…

掃除や挨拶といった簡単にできることを徹底して儲かる会社に生まれ変わる

ダスキンの加盟店業務を事業の柱としている株式会社武蔵野は、幹部社員の3分の1が元暴走族という落ちこぼれ企業でした。そんな会社が、金融機関から毎年売上を伸ばし続ける優良企業と評価されるようになったり、近所から白い目で見られていた元暴走族の従業…

利回り32%の不動産投資を実現したお泊りリフォーム

僕の家には、忘れた頃に不動産屋から電話がかかってきます。受話器に耳を傾けた時、相手の第一声で「またか」とうんざりするんですよね。その内容は、「白兎さんに紹介したい新宿一等地のワンルームマンションがあります。借手もすでにいるので、白兎さんは…