ウェブ1丁目図書館

読書で得ること感じること。ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。

競争社会は人々の互恵性や利他性を養う

競争が社会にとって必要なことかどうかは、常に議論になっています。競争には、必ず勝者と敗者が出ます。そして、勝者が富み、敗者が貧するのであれば、競争社会は経済格差を生み出すと考えられます。それなら、競争がない社会にすれば、経済格差は生じず、…

日本史に登場する女性の人物像は事実なのか

歴史に登場するのは男性ばかりですが、女性が当時の社会に影響を与えていなかったわけではありません。政治の世界では、持統天皇や北条政子がいましたし、文学の世界では紫式部や清少納言が有名です。ただ、女性については、男性よりも史料が少ないため、後…

論理的に伝えるためには数学的に思考する

昼食時に街を歩いていて、行列ができているラーメン店を見つけると、どれくらい儲かっているのかなと、つい考えてしまう人は多いのではないでしょうか。でも、金額にして1日にどれだけの売上がありそうかを計算する人は少ないはずです。なんとなく、1日に100…

事実と伝説はどこで交わるのか

事実を変えることはできません。でも、ある事実に対する解釈は様々です。正義か悪かで事実を評価する人もいれば、利益をもたらしたかどうかで事実を評価する人もいます。事実は一つであるにもかかわらず、人の感情が移入されると、事実でなくなったり、虚構…

コンテンツの無料化とフェイクニュース

今やネットを使えば、あらゆる情報を見つけられるようになっています。と、誰もが思っていることでしょう。確かにネットの普及で、地図など、これまで書店でお金を支払わなければならなかった情報を無料で入手できるようになり、情報収集が格段に便利になり…

担保で貸すか、事業で貸すか

金融業界では、しばしばオーバーバンキングという言葉が使われます。オーバーバンキングは、お金を借りたいと思っている事業者よりも、銀行、信用金庫、信用組合の数が多すぎ、過剰な低金利競争を招いていることを意味します。早い話が、銀行が余っている状…

硬直化した働き方がマタハラを招く

3月や9月の番組改編時期になると、テレビでは番組を卒業していくタレントをよく見かけます。卒業というと、何か新たな一歩を踏み出すことのように思えますが、要するに降板です。新たに他のタレントを起用することが決まり、これまで出演していたタレントを…

現金が現代人の心理に与える力

「メーカー希望小売価格から3割引き!」スーパーやデパートにこんなポップが貼られていると、つい買ってしまうのが人の性。例えば、その商品が3割引きされて1,400円だったとします。もしも、「3割引き」というポップがなかったとしても、「この商品が1,400円…

不合理な選択をするから人間味がある

AランチとBランチのどちらがコスパが良いか。 今吸うこの1本のタバコから得られるリラックスと将来の健康不安を天秤にかけた場合、タバコを吸うべきか。人生には大きな選択を迫られることもありますが、日々、このような小さな選択をしなければならない場面…

歴史と深く関わる道

現代の日本の道路は、ほとんどがアスファルトで舗装され、自動車が走りやすくなっています。人にとっても、アスファルトは、雨が降っても歩けるので助かりますね。今では、道路が舗装されているのは当たり前ですが、かつての日本は、諸外国と比較して道路の…

日本人らしさの背景には論語がある

日本人らしさ。それは、年配の人を敬う、忍耐強く努力する、秩序やルールを守る、自分よりも集団の利益を優先するといったものが挙げられるでしょう。近年、こういった日本人らしさが世界的に評価されているようですが、時として、この日本人らしさが欠点と…

いつの世も市場原理と政府は対立する

江戸時代、米は食品でもあり、通貨でもありました。幕府や大名は、毎年の米の収穫高の一部を年貢として徴収し、それを旗本や家臣たちの手当てとしていました。また、米は、売却されて貨幣と交換されることもありました。江戸時代に米を貨幣と交換した市場と…

奇抜さは記憶に残りにくい

お店で商品を手に取るとき、そこには、その商品が自分にとって必要かといったこともありますが、デザインに魅かれてつい手に取ってしまったということもあると思います。人間が作り出したモノには、何かしらデザインが施されています。手の込んだものでなく…

周囲に面倒な人が多いと感じたら、自分が他人に共感できていないのかもしれない

様々な人と接していると、中には、付き合いにくいなと感じる人がいるものです。自慢話ばかりする人、やたらと謙虚な人、自信なさそうに話をする人、周囲に無関心な人、すぐに怒り出す人。人によって面倒だと感じるタイプは違っているでしょうが、このような…

劣化しないためには学び続けるしかない

日本経済に活力がなくなったと言われるようになってから、随分と長い時間が経過しています。GDPは伸びているのに景気が良くなった実感を感じられないとの意見もよく聞きます。モノやサービスを造ったり売ったりする主体は企業ですから、日本経済に活力がなく…

結果から原因を予測するベイズ統計

物事の結果には、何か原因があるもの。ある出来事が発生すれば、その前には必ず原因があるはずです。例えば、交通事故が起こったら、なぜ、その時、その場所で交通事故が起こったか、原因を探ろうとします。運転手が居眠りをしていたのではないか、信号無視…

固定相場制の方が海外旅行が便利になるんだけど

現代の通貨制度には、固定相場制と変動相場制があります。先進国では変動相場制が採用されていますが、途上国のように固定相場制が採用されている国もあります。固定相場制は、通貨と通貨が交換されても、為替レートが変動しない通貨制度です。1ドル=360円と…

最終レースは人気馬を買うのが吉

競馬は、1日に12レース行われます。11レースまで順調に馬券を当てた人は、12レースの馬券を買わずに帰宅することもあります。でも、11レースが終わった時点で損をしている人は、最終12レースで損を取り返そうと考えます。損を取り返せるチャンスがあるのなら…

コマーシャリズムが蔓延する社会は感染症に弱くなる

日本人は、世界的に見てとても清潔な民族だと言われています。帰宅した時、トイレの後、食事の前などは、手洗いをすることが習慣となっている人が多いことでしょう。中には、手洗いのたびに石鹸やハンドソープを使っている人もいますね。身体を清潔にする目…

日本初が多い京都は不思議な地名も多い

京都には、古都らしい雅なイメージがあります。そして、歴史ある都市ということからからか、古臭く閉鎖的なイメージも併せ持っています。でも、京都の街を歩けば、普通にビルが建っていますし、車も走っており、チェーン店も多いので、他の都市と大きく変わ…

日本の資本主義の背景にある宗教観

資本主義は、経済を加速的に発展させてきました。特に株式会社制度は、個人から少額の資金を集め大きな資本とすることで大規模な事業を行え、個人が信用力だけで銀行からお金を借りて事業を始めるよりも、成功へのスピードも成功した時の見返りも圧倒的に大…

戦後の日本経済の成長に人口はどう関係したか

少子高齢化。現代日本が抱える深刻な問題とされているのがこれです。少子高齢化がこのまま進めば、22世紀には日本の人口は5千万人を割り込むと言われています。そして、現在の日本の人口が半分以下となることから、経済にも大きな打撃を与えるに違いないと考…

どこからともなくやって来るネガティブ感情をどうコントロールすべきか

最近、イライラしている人が増えているような気がします。政治に何かと不満を漏らす人、有名人の不祥事に怒りをあらわにする人。そんなイライラしている人をよく見かけるようになっています。でも、よく考えてみると、自分の周囲でイライラしている人は、そ…

孤独な時間が人生を豊かにする

本を読んでいると眠気が襲ってきた経験を持つ人は多いと思います。だいたい難しい本を読んでいる時に眠たくなるものです。そんな本の代表とも言えるのが、ショーペンハウアーの「孤独と人生」です。書いてあることは説教くさく思えますし、改行がほとんどな…

花の名を知ると散歩が楽しくなる

街中を歩いていると、歩道脇や花壇で、草花や雑草を見かけます。ただ草が生えているだけなら素通りするのですが、花が咲いていると、立ち止まって見ることがあります。きれいな花だなと思いながら観賞するものの、悲しいかな、花の名前がわかりません。こん…

現代日本人の排他的な性格は神話の時代から続くもの

日本人は、排他的であるとの指摘を受けることがあります。最近は、海外から多くの旅行者が日本を訪れるようになりましたから、日本人が外国人と接する機会が増えており、以前よりも懐が深くなってきてはいます。それでも、排他的、閉鎖的といった根本的な性…

米で栄え米で弱体化した藤原氏

武士の世。それは、源頼朝が鎌倉幕府を開いてから始まり、江戸時代まで続きました。源頼朝の前にも、武士の平清盛が政治の中枢にいましたが、平家は朝廷を中心とする政治体制の中にあったので、本格的な武家政権の誕生は鎌倉幕府からです。源氏は平家を滅ぼ…

応仁の乱後も続く南北朝時代

天皇家が南朝と北朝に分かれて争った南北朝時代は、室町幕府3代将軍の足利義満が明徳3年(1392年)に両朝を合一して終焉したとされています。南朝の後亀山天皇から北朝の後小松天皇に三種の神器が渡り、これで、一件落着かに思えました。しかし、両朝の争い…

太平洋戦争での多大な犠牲は食料生産を疎かにした結果

歴史の学び方は、古い時代から現代に向かって、事件や文化を暗記するのが一般的です。学校の社会の授業も、そのようになっています。でも、自分の人生を振り返る時は、新しい事柄から古い事柄へと記憶をさかのぼっていくのではないでしょうか。例えば、1年前…

伊東甲子太郎の新選組分離は当初から計画されていたものか?

幕末の京都で活躍した新選組は、幕府が14代将軍徳川家茂の上洛に際して結成された組織です。当時の京都では、勤王の志士と呼ばれる浪士たちが暗殺を繰り返しており、上洛した新撰組はその取締りにあたります。新選組が結成されてからの約5年間に殺害された勤…