ウェブ1丁目図書館

ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。なお、当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

社会

高等教育がもたらす社会の階級化

多くの先進国は、民主主義国です。民主主義は、人類みなが自由で平等に生きていける考え方であり、民主主義国は、概ねそのような社会になっていると感じます。しかし、このところ、民主主義国でも、格差による不平等が叫ばれており、理念通りの社会から遠ざ…

言葉が持つ利便性がコミュニケーション力を退化させる

人間は言葉を使って他者と関わっています。コミュニケーションをとると表現した方がわかりやすいかもしれません。言葉はとても便利で、単語1つを声にするだけで、自分が伝えようとしている事柄を相手に伝えられることもあります。また、目の前にない物であっ…

メタバースは秘密基地かソビエト連邦か

子どものときに秘密基地を作って遊んだ人は多いのではないでしょうか。大人に知られることのない自由な空間。そこにいることが許されるのは、自分の他に仲の良い友達だけ。何をやっても否定されることはありません。快適な空間で、好きなことをして過ごすこ…

ウォー・ギルトの意味は理解できなくても平和主義が生まれた日本

日本の平和主義は、第2次世界大戦後に誕生しました。戦後、アメリカが進駐し出来上がった日本国憲法の第9条で戦争の放棄がうたわれていることから、これが現在の平和主義の誕生に貢献したことは言うまでもありません。しかし、日本の平和主義は、憲法第9条だ…

情報源が少ないとフェイクニュースに騙されやすくなる

かつては、情報が入って来るのに数日を要していたことが、現在では数分で済むようになっています。このように迅速に情報を得られるようになったのは、ラジオ、テレビ、インターネットの発達によるところが大きいです。一方で、短時間に多くの情報が入ってく…

時間の節約が不自由な社会を生み出す

社会保障費の増加、労働者不足など、日本社会には解決しなければならない問題が山ほどあります。これらの問題を解決するために他国の事例を調べたり、知恵を出し合ったりしているわけですが、なかなか先が見通せない状況です。社会保障費の増加は、もう何十…

世界中の不便を解消している中国IT企業の活躍を阻むのは政治

現代の国際社会でITの先頭を走っているのは、アメリカと中国です。これまで、世界の経済や政治をけん引してきたのはアメリカでした。しかし、ITの急速な普及により中国がアメリカに追いつき追い越そうとし、近年、両国の間でハイテク覇権を握るための競争が…

コロナ後の世界は平等と独裁のどちらを選ぶのか

日本は、新型コロナウイルスの被害が比較的少なかったですが、大きな被害を受けた国もありました。欧米諸国が、特に被害が大きく、人々の行動が厳しく制限される事態に発展したことは記憶に新しいですね。コロナ禍は、現代の国際社会が抱える問題を浮き彫り…

視覚以外からも見たり読んだりできる

目が見えることは、多くの人にとって当たり前なので、普段、そのすばらしさを実感することは滅多にありません。一方で、多くの人は、目が見えなくなったらどうなるかを想像したことがあると思います。その時、絶望的な気持ちになったのではないでしょうか。…

陰謀論もエビデンス主義も想像力が欠如している点で同じ

新型コロナウイルスが流行した時、毎日、感染者数がテレビや新聞で報じられていました。昨日は何人、今日は何人、累計で何人などといったように。そのたびにコロナウイルスに恐怖する人もいたでしょう。でも、現在もコロナウイルスは存在し、感染する人もい…

インターネットが民主主義を危うくする

インターネットが登場したことで、人々はそれまでよりも多くの情報を入手できるようになり、また、不特定多数の人々に自由に発言する機会も増えました。これぞ、民主主義。インターネットが革命を起こし圧政に苦しむ人々を解放し、また、これまで隠されてい…

心のゆとりが幸福度を高める

持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)による2023年の世界の国別幸福度ランキングで、日本は、137ヶ国中47位でした。一方、1位となったのはフィンランドで6年連続とのこと。幸福度ランキングでは、北欧の国々が上位に入る特徴があります。日本…

他人に借りがあることは強力なセーフティネットになる

現代日本人の暮らしは、継続的に仕事と収入を得て成り立っています。一方で、日雇いの仕事をしている人もいますが、そのような働き方は、その日暮らしで不安定なものであり、好ましくないもののように思うところがあります。でも、仕事と収入が継続する環境…

AIもデジタルも人の行動を監視するものではない

デジタル化とAI(人工知能)は、現在、最も大きな関心事になっています。アナログからデジタルへの移行、手作業から自動化へ、世界は大きく変わろうとしています。デジタル化が進んだ社会、AIが何でも自動でやってくれる世界に変わった時、人類はいったいど…

寛容さがリベラルを生き残らせる

リベラルという言葉をよく聞くようになって、どれくらいの年月が経っているでしょうか。リベラルは、自由主義や自由主義者といった意味ですが、世間で使われているリベラルには、もっと多くの意味が含まれているように感じます。はっきり言って、リベラルの…

人類の未来は技術に依存する

人類は、どこに向かっているのか。AIの発達で、人間の仕事が減り、何もしなくても生きていける社会になると言う人もいれば、多くの失業者が現れて社会が混乱すると言う人もいます。また、政治の面では、これから世界は一つになっていくという見方もあります…

決断サイクルの短縮化は物事を単純化する

人類は、ますますスピードを追い求めています。江戸時代なら、東京から大阪まで移動するのに何日もかかっていましたが、現代では、3時間ほどで移動が可能となっています。速いスピードは、確実に人類の生活を便利なものとしてくれています。これからも、スピ…

統計分布から世の中の傾向を読み解く

統計が氾濫している。そう感じるのは僕だけでしょうか。統計データを持ち出して、事実はこうだと論じる人が増えているように思うのは、ネットの普及でそのような主張を見かける機会が増えたからかもしれません。そして、統計を使って説明されると、妙に納得…

ネコの殺処分を減らすためには譲渡の効率化が重要

イヌやネコを飼う家庭は多くなっています。一方で、飼育できなくなった飼い主などが、保健所に引き取りを依頼し、殺処分されるイヌやネコもいます。環境省の統計資料によると、2021年度は14,457頭のイヌやネコが殺処分されています。特にネコの方が殺処分数…

多様性を認められない社会は勉強をやらされて育った大人によって形成される

小学校や中学校では、各クラスに担任の先生が就きます。もはや、当たり前なので、なぜ担任の先生が必要かを疑問に思う人は少ないと思います。また、小学校や中学校では、宿題があるのも当たり前とされており、こちらも、ほとんどの人がなぜ必要かを問うこと…

世界が抱える問題を解決する英断

戦争、貧困、差別、環境破壊。世界は、今も様々な課題を抱えています。そして、これらの課題にどう向き合っていけば良いのか、人類は常に頭を悩ませています。全世界的には、これらの課題は未解決です。でも、一部の国や地域では、これらの課題を解決してい…

中国のニュースが不思議に感じるのは中国共産党一党独裁と資本主義が結び付いているから

テレビのニュースでは、国際情勢がよく扱われます。日本国内にいると、世界中で何が起こっているのかを知る手段は、テレビのニュースや新聞になります。しかし、ニュースを見ても新聞を読んでも、なぜ、ある国が別の国と揉めているのか、それが、日本にどの…

小さなものの積み重ねが町の過疎化を防ぐ

京都府の北に綾部市という市があります。綾部市は、小さな市で、少子高齢化で過疎が進んでいますが、近年、他の地域から注目を集めています。過疎化している町の中には、消滅の危機にあるところも多いです。ところが、綾部市では、数々の取り組みから、住民…

データを支配した巨大企業に飲み込まれないようにするには

インターネットの発達により、データの重要性が、これまでとは比べ物にならないくらい大きなものとなっています。より多くのデータを瞬時に集められた企業が巨大化し、これまでのビジネス環境を次々に破壊しています。そして、それらの企業は、さらに巨大化…

定年制の廃止は日本の未来を明るくする

個人が入手できる情報は非常に少なく、これから未来はどうなっていくのかを予想するには不十分です。例え、どんなに多くの情報を入手できたとしても、未来をぴったりと言い当てることは不可能です。でも、多くの人の英知を結集すれば、大雑把にでも、今後、…

胡散臭さ満載のネット広告が信頼を得るには時間がかかる

2021年にインターネットのト広告費が、テレビ、新聞、ラジオ、雑誌のマス4媒体の広告費を追い抜きました。ネット上の広告は、年々増えており、どのウェブサイトを閲覧しても必ず広告が掲載されています。それは、ネット広告に高い宣伝効果があることの表れと…

土地所有者不明問題の解消に個人番号が効果を発揮するのではないか

土地には必ず所有者がいて、しかも、その所有者を確実に特定できる。誰もが、当たり前に思っているこの概念が崩れ始めています。いや、正確に言うと、明治以降、土地所有者を確実に特定できる制度は存在しておらず、いつでも所有者不明の土地が出現する可能…

働き方改革は男性の労働観を変えることが重要

これまでの日本社会は、長時間労働が当たり前でしたが、政府が働き方改革をすすめたことで、少しずつその傾向が是正されつつあります。働き方改革は、一億総活躍社会を目標に働く人それぞれの事情に応じた多様な働き方を選択できるようにする取り組みです。…

学習目標を持ち一人の時間を作ることが知識や技術の習得には欠かせない

世の中には、仕事ができる人と仕事ができる風な人の2種類がいます。何か、防虫剤のCMのようではありますが、確かにその通りだと思うのではないでしょうか。「仕事」の部分には、勉強でもスポーツでも何でもよいので置き換えることができます。仕事ができる風…

国際的なニュースの背景には宗教が関わっている

ニュースを見ても、その背景を知らなければ、メディアが伝えようとしていることがさっぱりわかりません。日本国内のニュースだと、アナウンサーの言葉を聞いていれば、なんとなく理解できることがあります。でも、国際的なニュースになると、基礎知識がなけ…