ウェブ1丁目図書館

読書で得ること感じること。ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。

市場競争が格差を作るとしてもセーフティネットの構築には市場競争が必要

21世紀に入ってから、格差問題が頻繁に議論されるようになっています。裕福な人と貧乏な人の二極化が起こっていると指摘する識者がメディアに登場する機会が多くなっているので、日本社会が20世紀後半との比較で格差社会となっているのは事実なのでしょう。…

鎖国の目的を忘れたらテロが起こった

日本は、江戸時代に中国、朝鮮、オランダ以外の国とは交易をしないいわゆる「鎖国」を行っていました。鎖国体制は、幕末のペリー来航によって終わり、日本は諸外国と交易をする開国の道を選びます。当時は開国すべきか鎖国を続けるべきかで世論が真っ二つに…

遷都は旧都に大打撃を与える

千年の都の京都は、平安遷都以降、政治の中心、文化の中心、経済の中心として発達してきました。しかし、京都の発展は順風満帆なものではなく、千年の間に様々な戦乱に巻き込まれ、そのたびに荒廃と再建を繰り返し現在にいたっています。特に京都に打撃を与…

人間は証明できることとできないことに左右されて生きている

人間は、何でできているのか?水とタンパク質と脂質で人体の9割以上が構成されていると答える人もいれば、もっと細かく炭素原子が大部分を占めていると答える人もいるかもしれません。これらの視点は、人間を物質として捉えています。しかし、水とタンパク質…

日本人は利他的ではない。景気が悪いと謙虚になるだけ。

バブル経済で沸いてた時代はずいぶん昔となりまして。高度経済成長にいたっては、もう歴史の世界。でも、どちらも経験したことがある人は、まだまだたくさんいらっしゃるわけで、景気の良かった時代を懐かしむ声は今も絶えません。バブル経済が崩壊して日本…

努力する人類を操る植物のしたたかな生存戦略

香ばしく焼きあがったパンの上でとろけるバター。想像するだけで、口の中いっぱいに小麦のほのかな甘みが広がります。今度は、焼きたらこが乗った炊き立てご飯を口の中にかき込む動作を思い浮かべてみましょう。ご飯がたらこの塩辛さを中和し、程よい旨味を…

応仁の乱の勝者が誰かわからない

今からちょうど550年前の1467年に応仁の乱が起こりました。応仁の乱は、中世の古い体制が壊され戦国時代へと突入た大乱です。室町幕府8代将軍の足利義政は、自らに子が生まれなかったことから弟の義視(よしみ)を次期将軍に据えることを決定しました。しか…

パンゲアの崩壊と哺乳類の進化

現在、地球上を支配している生物は人間です。科学技術を身に着けた人間は、自分よりも大きな生物に立ち向かうことができますし、目に見えない小さな細菌やウィルスとも戦うことができます。人間は、イヌやネコと同じ哺乳類です。なぜ、人間が地球上を支配で…

4億年以上続く植物と動物の相互依存関係

今から約5億年前のオルドビス紀の終わり頃に地球は寒冷化しました。氷床は四方に広がり、海の水位は下がり、やがて大地は分厚い氷で覆われたと想像できます。そして、まだ海で暮らしていた生物たちも、多くの種が寒冷化で死に絶えたことでしょう。しかし、こ…

南北朝時代がややこしいのは観応の擾乱が原因

南北朝時代は、日本史の中でも複雑で理解しにくい時代です。京都を追われた後醍醐天皇が吉野に南朝を築き、室町幕府初代将軍の足利尊氏は光明天皇を即位させて北朝を作りました。この南北の王朝の対立が続いた時代が南北朝時代です。天皇家が2つに分かれて戦…

ライフスタイルの変化に合わせて生命保険の保障を見直す

日本人の生命保険好きは有名な話で、就職すればとりあえず生命保険を買うという人が結構多いです。同期入社の誰かが生命保険を買ったと聞くと、「それなら自分も保険を買っておくか」という軽い気持ちで生命保険に加入する人もいると思います。また、職場に…

徳川家康の御三家創設は血統の保険

江戸幕府を開いた徳川家康は、将軍職を代々徳川家が世襲するために徳川の血が絶えないよう様々な工夫をしました。その一つが尾張、紀伊、水戸の御三家の創設です。それぞれの初代藩主は徳川家康の子です。万が一徳川宗家の血が絶えても、御三家から将軍を擁…

生かされている感覚が地球環境を守る

現在、世界の国々は様々な環境問題に直面しています。温暖化、砂漠化、地下水の枯渇、動植物の絶滅など、地球規模で環境が変化していると警告する識者は多いです。そして、これら環境問題は、どうも人間の活動から惹き起こされているのではないかと考える科…

経済発展は地球の環境収容力に依存する

現代の世界の人口は70億人です。近い将来、80億人に達すると予想されています。わずか100年そこそこの期間で、人口は急激に増加しました。人口増加の理由は様々あり、食料生産量の増加や医学の発達などが主なものとされています。人間に限らず、生物は増加す…

脂質は美と健康の大敵か

脂肪。それは美の大敵であり、生命を死へと追いやる厄介者だと思っている人が多いです。体に多くの脂肪が付くと太るので美しくないと言う人がいます。脂肪が増えて肥満すれば様々な生活習慣病の原因となるので健康に良くないと言う人がいます。そのような情…

地層と放射性元素から推定する生命の歴史

古代生物の化石が発見されると、研究者たちによって、それが今から数百万年前に生きていた生物だと推定されることがあります。このようなニュースを見ると、いったいどうやってその化石が生きていた時代を推定できるのか不思議に思います。

会津戦争に見る正義

1868年の戊辰戦争で、最大の激戦地となったのは会津でした。会津藩は幕末に藩主の松平容保が京都守護職を勤めており、不逞浪士の取り締まりを行っていました。取り締まりを受けた多くは長州藩士や土佐藩士。戊辰戦争初戦の鳥羽伏見の戦いで薩摩と長州を中心…

非特異的生体防御と特異的生体防御で病原体から身を守る

我々人間は、常に外界からの侵入者の脅威にさらされています。その侵入者とは、細菌やウィルスといった病原体です。これら病原体は、空気中を浮遊していたり、土の表面にいたり、水の中に生息していたりと、人間も含め多くの動物や植物の命を奪おうとしてい…

奥羽越列藩同盟の瓦解は仙台藩の失策が大きかった

1868年に起こった戊辰戦争は、1月の鳥羽伏見の戦いから翌年の五稜郭の戦いまで続きました。戊辰戦争は、初戦の鳥羽伏見の戦いで薩長を中心とした新政府軍が旧幕府軍に勝利したことが大きく、その後の戦いも新政府軍の優位は変わらずに函館五稜郭で旧幕府軍が…

DNA修復機構と突然変異

生物は遺伝子を持っています。そして、生物にとっての遺伝物質はDNAです。DNAは、体を作るための設計図のようなもの。もしも、設計図に間違いがあれば、生物は本来の姿形とは異なってしまいます。設計図の間違いにより病気になることもありますし、場合によ…

織田家から政権を奪い取った豊臣秀吉の謀略

天下分け目の天王山。プロ野球もシーズン終盤の首位攻防戦になると、中継でアナウンサーがよく口にします。ここを勝てば優勝がほぼ決まるといった大事な試合を「天王山」と表現することがありますね。天下分け目の天王山とは、1582年に豊臣秀吉と明智光秀が…

グルコースからのエネルギー獲得には解糖系、細胞呼吸、発酵の3つの代謝経路がある

自動車が走るためにはガソリンなどの燃料が必要です。電化製品を使う時にも電力が必要です。飛行機が空を飛ぶためにも船が海を進むためにも、何かしらの燃料が必要です。このように何かを動かすためには、何らかのエネルギー源が必要になります。我々人間も…

鉄分不足と心の病

現代日本はストレス社会と言われています。それを反映するようにうつ病やパニック障害など、心の病で悩んでいる人が増えています。精神科を受診し、適切な治療を受けて完治する人もいますが、中には薬の力に頼ってうつの症状を緩和する寛解までしか改善しな…

戦後の好景気は設備投資がけん引した

消費が拡大すると景気が良くなる。よく言われることです。これは、反対に言うと景気が悪い原因は消費が少ないからだとなります。この考え方から、昨今の景気対策では、いかに消費を増やすかに焦点を当てることが多いですね。でも、本当に消費拡大が好景気に…

学問と自由

学問とは何かを問うてみると、それは生きていくために役立つことを学ぶこととなるのでしょうか。つまり、多くの人にとっては、実学こそが学問となりそうです。実学という言葉を最初に用いたのは、福沢諭吉だとされています。福沢諭吉と言えば、「学問のすゝ…

科学は宗教より遅れている

19世紀以降、科学は目覚ましく発展してきました。テレビ、インターネット、携帯電話でできることは、200年前では神の領域とされていたのではないでしょうか。テレビもインターネットも携帯電話も、テレパシーで遠く離れた人に何かしらの情報を送っているのと…

管理職に昇進して最初に勉強すべきは副腎疲労

組織で働き続けていると、誰もが出世していきます。最初は平社員と呼ばれる最下層から出発し、仕事の経験を積むにしたがって主任や係長などへ昇進していきます。どこまで出世できるかは、働いている会社やその人の勤務内容によって異なってきますが、長年勤…

優生学が社会の発展に貢献するか

生物の一生を決めるのは、環境か遺伝か、はたまた別の要因か。大金持ちの子として産まれた人は、将来的に裕福になる可能性が高そうです。大きな体を持って生まれてきた人は、大人になったらスポーツ選手として大成するかもしれません。前者は環境が人の一生…

タンパク質の高次構造形成、分解、オートファジー。生命が維持される仕組みはよくできている。

人間も含めた生物の細胞はタンパク質からできています。タンパク質は20種類のアミノ酸の連なりです。アミノ酸の組み合わせ方によって、タンパク質の働きは様々に変化します。タンパク質の設計図はDNAに記録されており、その記録を元に細胞質内にあるリボソー…

興奮の減衰不減衰論争をみると原則から外れる例外は起こりにくいとわかる

動物は自分の意思で体を動かせます。また、心臓などは自分の意思とは関係なく動いています。動物の体はなぜ動くのか?その解明の足掛かりとなったのは、ガルバニの偶然の発見です。ガルバニは18世紀のイタリア人です。彼が、皮をむいたカエルの下半身に銅の…