2019-01-01から1年間の記事一覧
日本社会の大きな転換点は明治維新です。江戸時代以前と明治以降では、同じ国なのかと疑うほど、大きな違いがあります。一言で言えば急速な近代化が日本社会を変質させたとなりますが、物質的な近代化だけが日本社会を変えたわけではありません。日本の近代…
夕暮れ時にゴーンと鳴るお寺の鐘。この響きに秋の情緒を感じる人もいることでしょう。都会では、お寺の数が少ない所もあるでしょうが、今でも、国内の寺院の数はコンビニよりも多いです。年末になれば除夜の鐘を撞きに行く人もいますし、テレビでも中継され…
自分が万が一死亡した時、家族が生活できるようにいくらかのお金を残しておきたい。このような理由から貯蓄に励む人は多いことでしょう。しかし、十分な貯蓄ができる前に死亡することだってあり得ますから、貯蓄だけで家族の生活費を担保するのは難しいです…
最近、リテラシーという言葉をネット上で目にする機会が多くなりました。科学リテラシー、金融リテラシーなど。リテラシーとは何ぞや。一般的に解釈されているのは、ある分野の正しい知識を持っており、その知識を場面に応じて活用したり応用したりできる能…
経済学に持つイメージは、どのようなものでしょうか。あんなものは机上の空論で現実世界と乖離した理屈だと思う人もいれば、しっかりと勉強すれば、将来、どのように株価が動くかを予測できる学問と捉える人もいることでしょう。あと、やたらと数字が出てき…
我々人間の皮膚、筋肉、内臓はタンパク質を材料としてできています。タンパク質と一言で言っても、その種類は非常に多く、ヒトの遺伝子が作り出すタンパク質は約2万種類であるとされています。1990年代以降のゲノム解析の急速な発展は、タンパク質の種類の数…
秩序ある状態は、放っておけば、やがて無秩序な状態へと変わります。無秩序な状態は、乱雑さとも言うことができ、物理学ではエントロピーと言われています。そして、放っておけば秩序が保たれなくなっていくことをエントロピー増大の法則といい、物理学では…
沸騰したやかんのお湯を手にこぼしてヤケドした。こんな時は、まず、水で患部を冷やすのが先決です。皮膚の表面が赤くなる程度のヤケドであれば、そのままにしておいても数日で治りますが、広範囲に水泡ができるようなヤケドの場合は、病院で治療してもらう…
慶応2年(1866年)1月は、日本が明治維新へ進む重大な出来事があった月です。その重大な出来事とは、薩長同盟が成立したことです。元治元年(1864年)の禁門の変以後、薩摩藩と長州藩は犬猿の仲となり、特に長州藩は薩摩藩をひどく憎んでいました。当時、薩…
歴史上の人物の性格は、ある程度わかっていることもあればわかっていないこともあります。例えば、織田信長は短気、豊臣秀吉は人たらし、徳川家康は気長といった性格であったと、多くの人が言っています。一方で、古い時代の人物だと記録が少ないこともあり…
現代のような貨幣経済が発達した社会では、経済学が重要な学問となっています。経済学では、複雑な数式が出てきたり、非現実的な前提をもとにしてモデルが組み立てられたりするので、取っつきにくいイメージがあります。しかし、最近では、人の心を分析する…
人の行動は、傍から見ると、時に不可思議に思えることがあります。「なぜ、そんな誰にでも失敗するとわかることをするのか」 「なぜ、そんな手間のかかることをするのか」 「なぜ、もっと得する方法があるのにやらないのか」でも、本人は、その行動をするべ…
地震や台風といった災害が発生した際、逃げ遅れる人がいます。避難訓練を経験していたり、事前にテレビのニュースなどで警戒するように注意喚起していても逃げ遅れる人が出てきます。逃げる時間がなかったという場合はどうしようもないですが、明らかに非難…
幕末の文久3年(1863年)という年は、多くの出来事が起こりました。その中でも、長州藩と薩摩藩が外国と戦争をしたことは、後の日本の歴史に大きな影響を与えます。長州藩も薩摩藩も、外国との戦争で手痛い打撃を受けたのですが、両藩で、その捉え方は全く異…
2019年7月30日に1頭のサラブレッドが17歳でこの世を去りました。現役時代は、飛ぶような走りで無敗のクラシック三冠馬となり、フランスの凱旋門賞では3位入線と健闘しました。引退後は種牡馬となり、産駒は多くのGⅠを勝っています。そのサラブレッドの名は、…
世界で活躍するアスリートやアーチストなどは、子供の頃から将来の夢を強く念じていたと言われています。例えば、小学校の卒業文集に「メジャーリーガーになる」や「サッカーのワールドカップに出場する」といった将来の目標が書かれていたとメディアで採り…
何をやっても長続きしない。こういう気持ちは、多くの人が持っていると思います。実際には、長続きしていることがあるはずですが、すぐにやめてしまったことを思い出しては、「自分は何をやっても長続きしない人間なんだ」と自分自身にレッテルを貼っている…
ある行動をする時、そこには何か理由があるもの。部長が、部下を叱りつけているのを見ると、「あの部長は短気だから」と、その理由付けをするのではないでしょうか。毎日、遅刻している同僚を見て、彼はだらしない性格だから遅刻するんだろうなと思ったこと…
家事は、日常生活を快適に過ごすために欠かすことができない仕事です。しかし、仕事と言っても、自宅の家事をしてお金がもらえることはほとんどないでしょう。家事はきちんとしなければならないという認識を多くの人が持っていると思います。そして、家事の…
ゴリラやオランウータンなど、霊長類には多くの種類があります。その中でも、現生人類のホモ・サピエンスは、最も優れた進化を遂げた霊長類と考えられています。言語を操るだけでも他の霊長類より優れています。しかも、言葉を文字にして他人に伝達すること…
嘉永6年(1853年)のペリー来航で、これまで国を閉ざしてきた日本は開国を迫られることになりました。諸外国が日本との交易を望んでいるのなら、開国し、条約を締結して友好関係を築けば、国内の生産物を海外に輸出できますし、また、海外から国内にないもの…
悩みをどうやって解決するか。手っ取り早い方法は、友人に相談することです。しかし、友人が何でも知っているわけではないので、悩み事が解決するかどうかはわかりません。でも、誰かに悩みを打ち明けたことで、気持ちがスッキリすることがあるので、解決策…
現在、最も影響力のあるメディアはテレビでしょう。視聴率が10%でも、1,200万人もの日本人が番組を見ている計算ですから、社会に与える影響は他のメディアと比較になりません。インターネットが台頭したと言っても、まだまだテレビほどの影響力はなさそうで…
自分が納める税金は少ないに越したことはないと思う反面、他人が少ない税金しか納めていないのを知ると腹立たしく感じます。稼ぎが同じくらいなのにどうして自分よりも税金が安くなるのか。節税したのか、あるいは脱税したのか、はたまた租税回避をしたのか…
喫煙すると死亡率が高まるというデータを見せられると、タバコが肺がんなどの病気と関わっているんだなあと思ってしまいます。1日の喫煙本数が増えるほど、肺がんにかかる確率が高くなるグラフを示されれば、もう、その時点でタバコが肺がんの原因だと決めつ…
お盆になれば、お墓参りに行く人もいるでしょう。お寺あるいは霊園に行き、「〇〇家之墓」や「〇〇家先祖代々之墓」と刻まれた石塔の前に立ち、手を合わせるのが一般的なお墓参りの作法とされています。そして、お墓参りをするたびに「ご先祖様に感謝しなけ…
時代劇や歴史小説で描かれる織田信長は、短気で怒りっぽく、新しいものに興味を持ち、古いものは壊していく、革新的な面と破壊的な面を持つ人物です。また、数々の逸話も作中で採り上げられることが多く、中には本当なのかと疑ってしまうものもあります。こ…
イエスを救世主とするキリスト教は、世界中で多くの人々に信仰されています。弟子たちに裏切られ、みすぼらしく死んでいったイエスが、なぜ、多くの人々に今なお崇敬されているのか、不思議に思う部分があります。また、現代の先進国で、イエスと同じ考え方…
生きていれば、悩むこともありますし、困難に直面することもあります。努力によって克服できる場合もあるでしょうが、自分の力ではどうすることもできないことだってあります。ある困難に直面した時、人は、その困難を乗り切る方法を知ろうとしますし、その…
人間の体は食べた物からできています。最近では、食が精神に影響を与えるとも言われるようになっていますから、食事は心身ともに健康を保つために重要な行為と考えられます。だから、食事を疎かにすることは、肉体面の劣化だけでなく、精神面にも悪い影響を…