ウェブ1丁目図書館

ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。なお、当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

2024-01-01から1年間の記事一覧

政府にとって返済不要の奨学金は安全かつぼろ儲けの投資

1億総中流と言われてきた日本社会ですが、最近は、大金持ちもいれば、貧しい人も混ざり合った社会になってきています。大金持ちの人は、何か悩みがあっても生活に困りませんが、貧しい人は、生活がいつ破綻してもおかしくない状況にさらされています。でも、…

太平記が伝える上に立つ者に要求される徳

南北朝時代を描いた古典に『太平記』があります。後醍醐天皇の南朝と足利尊氏が擁立した北朝との間で、約100年戦乱が続いたのが南北朝時代です。戦前は、『太平記』に登場する南朝の武将楠正成を英雄とする風潮があり、また、幕末明治維新も、南朝こそが正統…

世界が広がる石碑探し

多くの人が、何気なく街中を歩いている時に石碑を見つけた経験を持っていると思います。でも、ほとんどの場合、石碑の前に立ち止まり、何が書かれているのか確認する人はいないでしょう。そもそも古い石碑になると、常用漢字ではない難しい漢字が使用されて…

日本史の時代区分は3つで十分

日本史は、得意な人と苦手な人に分かれやすい科目のように思います。大河ドラマや歴史のゲームが好きな人は日本史を得意とすることが多いですが、それらに興味がない人にとっては理解しにくい科目なのではないでしょうか。日本の歴史だけといっても、縄文時…

語彙力を鍛えるには同じ言葉ばかり使わないこと

会話をしている時、伝えたい事柄を適切な言葉で表現できないことはないでしょうか。ど忘れして言葉が出ないこともあれば、自分が伝えたい事柄に対応する言葉があるのにそれを知らないために表現できないなど、色々と経験していると思います。同じことは、文…

高等教育がもたらす社会の階級化

多くの先進国は、民主主義国です。民主主義は、人類みなが自由で平等に生きていける考え方であり、民主主義国は、概ねそのような社会になっていると感じます。しかし、このところ、民主主義国でも、格差による不平等が叫ばれており、理念通りの社会から遠ざ…

太ってしまうのは脳汁が原因

先進国では、肥満で悩んでいる人が増えています。発展途上国でも、経済成長していくと肥満で悩む人が増えていきます。「生活が豊かになるにつれて、暴飲暴食をしやすくなるから太ってしまうのだ」そう考える人が多いでしょうが、暴飲暴食で太る人は想像して…

言葉が持つ利便性がコミュニケーション力を退化させる

人間は言葉を使って他者と関わっています。コミュニケーションをとると表現した方がわかりやすいかもしれません。言葉はとても便利で、単語1つを声にするだけで、自分が伝えようとしている事柄を相手に伝えられることもあります。また、目の前にない物であっ…

プライドが高いと運が逃げてしまう

何かうまくいったことがあれば、それは、だいたい運が良かったからです。努力をしたから良い結果につながったと思うのは傲慢というものです。人生の大部分は、運が支配していると言っても過言ではありません。同じことをしても、大きな結果を残す人もいれば…

メタバースは秘密基地かソビエト連邦か

子どものときに秘密基地を作って遊んだ人は多いのではないでしょうか。大人に知られることのない自由な空間。そこにいることが許されるのは、自分の他に仲の良い友達だけ。何をやっても否定されることはありません。快適な空間で、好きなことをして過ごすこ…

褒めたり報酬を上げたりしたら働くと思うなよ

人の能力を引き出す方法には、𠮟って伸ばすやり方と褒めて伸ばすやり方があります。昔は、叱って伸ばすスパルタなやり方を目にすることが多かったですが、最近は、褒めて伸ばすやり方が主流になっています。多くの人が感じていると思いますが、人の能力を引…

大化の改新は本当に改革だったのか

歴史の事実は、古くなればなるほど真偽がはっきりしなくなるもの。遺されている史料はわずかしかなく、そして、そのわずかな史料に書かれていることが怪しい内容であっても反証が難しいです。だから、古代史ほど史料を絶対視する傾向にあるような気がします。

ウォー・ギルトの意味は理解できなくても平和主義が生まれた日本

日本の平和主義は、第2次世界大戦後に誕生しました。戦後、アメリカが進駐し出来上がった日本国憲法の第9条で戦争の放棄がうたわれていることから、これが現在の平和主義の誕生に貢献したことは言うまでもありません。しかし、日本の平和主義は、憲法第9条だ…

社会の慣習に新自由主義が結び付いたら格差が生まれた

新自由主義という言葉は、格差の象徴として語られる場合が多いです。なんかよくわからないけど、最近、格差が広がっているのは新自由主義が原因だと言っておけば良いといった風潮があるように思えます。果たしてそうなのでしょうか。仮に新自由主義が貧富の…

情報源が少ないとフェイクニュースに騙されやすくなる

かつては、情報が入って来るのに数日を要していたことが、現在では数分で済むようになっています。このように迅速に情報を得られるようになったのは、ラジオ、テレビ、インターネットの発達によるところが大きいです。一方で、短時間に多くの情報が入ってく…

戦乱は民衆にとって災難でもありチャンスでもあった

人類の歴史の中で、戦争は何度も繰り返されてきました。為政者の権力争いは、何の罪もない民衆を巻き込み、多くの犠牲者を出してきました。しかし、第2次世界大戦を除き、当時の民衆が戦争とどう付き合っていたのかを学ぶ機会はほとんどありません。そのた…

時間の節約が不自由な社会を生み出す

社会保障費の増加、労働者不足など、日本社会には解決しなければならない問題が山ほどあります。これらの問題を解決するために他国の事例を調べたり、知恵を出し合ったりしているわけですが、なかなか先が見通せない状況です。社会保障費の増加は、もう何十…

世界中の不便を解消している中国IT企業の活躍を阻むのは政治

現代の国際社会でITの先頭を走っているのは、アメリカと中国です。これまで、世界の経済や政治をけん引してきたのはアメリカでした。しかし、ITの急速な普及により中国がアメリカに追いつき追い越そうとし、近年、両国の間でハイテク覇権を握るための競争が…

自分の能力を社会に還元すると不安にならない

中学生や高校生は、受験に対する不安を抱えているかもしれません。また、大学生は就職活動に不安を抱えているかもしれません。新入社員の中にも職場になじめるか不安に思っている人がいるでしょうし、社会人歴が長い人だと子育てに不安を感じているかもしれ…

コロナ後の世界は平等と独裁のどちらを選ぶのか

日本は、新型コロナウイルスの被害が比較的少なかったですが、大きな被害を受けた国もありました。欧米諸国が、特に被害が大きく、人々の行動が厳しく制限される事態に発展したことは記憶に新しいですね。コロナ禍は、現代の国際社会が抱える問題を浮き彫り…

AI時代に身に付けるべき教養は何か

今、その意義が失われつつある教養。原因を作ったのは、人工知能(AI)です。AIの出現は、これまで人の武器であった教養を陳腐化させ、単なる雑学にまで地位を低下させました。これから、AIがますます発展していくことが予想される中、人が教養を身に付ける…

近現代史は修正されるもの

歴史修正主義と聞くと、過去の事実を捻じ曲げて自らの主張を正当化することのように思えます。歴史修正主義に対する批判は、過去に公表された情報こそが正しく、それ以後に公表された情報は、何かの企みがあって公表されたものであり、事実とは異なるとする…

日韓関係の悪化は明治維新までさかのぼる

現在の日本は、韓国や中国と政治的に良好な関係にありません。韓国との関係が悪いのは、かつて、韓国を併合したことが理由です。また、中国との関係が悪いのは、日中戦争が理由です。しかし、これらは、すでに日韓関係や日中関係が悪化した後に起こっていま…

専門家のように見える素人が政策を決定していた

新型コロナウイルスの騒ぎも、今では過去のものとなり、「そんなことあったっけ?」と言っている人もいることでしょう。当時を振り返ると、おかしなことをしていたなと思うことがたくさんありましたね。石けんでひたすら手を洗うとか、感染予防に無意味なこ…

お金が欲しけりゃ欲しいと言え

どんなに才能があるアーティストでも、人に知られなければ、その力を発揮できないもの。良いものを作っているだけでは有名になれません。自分を売ることも作ることと同じくらい大切です。また、アーティストを売り込むためには、プロデューサーの役割も重要…

視覚以外からも見たり読んだりできる

目が見えることは、多くの人にとって当たり前なので、普段、そのすばらしさを実感することは滅多にありません。一方で、多くの人は、目が見えなくなったらどうなるかを想像したことがあると思います。その時、絶望的な気持ちになったのではないでしょうか。…

ブランディングで最初にすべきは社内で理念を共有すること

ブランド力とはどういうことか。知名度が高いことが、ブランド力と思っている人は多いのではないでしょうか。ブランドに限らず、カタカナ言葉は、漠然としたイメージで語られることが多く、その意味がしっかりと理解されていない印象を受けます。ブランドや…

大使館のおかげで世界の国々が身近に感じられる

普段、日本国内で生活していると滅多に関わることがないのが大使館。海外旅行に行って何かトラブルが発生した場合に現地の日本大使館にお世話になる可能性はありますが、多くの人にとって大使館は身近な存在ではありません。だから、大使館でどんな仕事が行…

文永の役の勝利は疲弊した蒙古軍を鎌倉武士団が蹴散らしたから

歴史上の事件の中には、考えられないような奇跡的なものがいくつもあります。偶然なのかもしれませんが、もしかしたら、必然的に起こった事象だったのかもしれません。科学が未発達の時代にあっては、それは奇跡と呼ぶしかなかったり、神仏のご加護があった…

SDGsは企業活動を制約するものではない

SDGs(エスディージーズ)という言葉をよく聞くようになりました。また、サステナビリティという言葉も同時に普及してきました。SDGsは、日本語に訳すと「持続可能な開発目標」となります。そして、サステナビリティは、持続可能性と訳され、SDGsの「S(Sust…