ウェブ1丁目図書館

読書で得ること感じること。ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。

生物

戦争はホモ・サピエンスの雄の本能なのだろう

ゴリラやオランウータンなど、霊長類には多くの種類があります。その中でも、現生人類のホモ・サピエンスは、最も優れた進化を遂げた霊長類と考えられています。言語を操るだけでも他の霊長類より優れています。しかも、言葉を文字にして他人に伝達すること…

光合成の目的は何だろうか

人間は、酸素を吸って二酸化炭素を吐き出して生きています。人間は、酸素を体内に取り込んでエネルギーを作り出し活動しています。だから、酸素の安定供給は、我々の生存に重要な意味を持っています。一方で、人間は、エネルギーを作り出す過程で二酸化炭素…

生命科学から見た幸福な社会とは何か

人類の歴史を振り返れば、社会は、過去から未来に向かって発展していることがわかります。戦争によって一時的に社会が破壊されることはあっても、その後、建て直されて以前よりも発展した社会となっていきます。それゆえか、進化は今よりも進歩することと考…

自己犠牲が社会の利益になるかどうかはわからない

人間は、社会性のある生物です。家族、学校、会社、スポーツチームなど集団で行動することが多いです。もちろん、個人行動もしますが、その場合でも社会の一員であることには変わりありません。集団行動、つまり群れを形成して生活しているのは人間だけでは…

アユの回遊にはプロラクチン、摂餌なわばりの形成にはテストステロンが関与する

現代人にとって、旅をすることは非日常の行動です。基本的に住む場所は固定されており、転勤などの何らかの事由が発生しなければ、その場所に長期間住み続けるのが当たり前の感覚だと思います。しかし、定住は現代人には当たり前であっても、自然界では当た…

外部環境が変化しても体液や体温を維持調節して適応する生物のホメオスタシス

日本の風土では、1年を通じて30度ほどの温度変化が見られます。北国だと、もっと大きな温度変化になるでしょう。これだけ外気温に変化があるのに人間の体温は、36度から37度あたりで安定的に維持されています。また、真水を飲もうが味噌汁を飲もうが、人間の…

性分化の過程で身体の性別と心の性別に異なりが生じる場合がある

ヒトは生まれた時に女性か男性かが決まっています。ヒト以外の哺乳類、例えばイヌやネコも、生まれた時に雌雄の区別があります。これは、当たり前のように思えますが、女性なのか男性なのか区別がつかない場合もあります。多くの人は、身体を見れば、どちら…

生まれた後に性転換できる魚類

哺乳類は、生まれた時に雄か雌か決定されており、当然ながら、ヒトも生まれた時に男性か女性か決まっています。そして、生まれてくる時に雄になるか雌になるかを自分で決断できず、その個体の性決定は運しだい、あるいは神のみがその決定権を持っていると考…

生物の体内時計はホルモンと関係がある

我々人間は、時計という便利な道具によって時刻を知ることができます。夏の午後7時は明るく、冬の午後7時は暗いですが、時計を見れば周囲の明るさに関わらず、今が午後7時だとわかります。もしも、この世から時計がなくなったとしたら、正確な時刻を知ること…

比較内分泌学から見る投資行動

生物は、どのような仕組みで生きているのか。それを一言で説明するのはとても難しいです。生命維持のための体の働きは様々ありますが、血管の中に分泌されるホルモンも生命維持にとって重要な物質です。唾液や膵液のように口腔内や十二指腸内に分泌される物…

小さなストレスを受けることでストレス耐性ができる

生物の体は、タンパク質でできています。タンパク質は、20種類のアミノ酸のつながりですが、ただ一直線上につなげただけでは機能せず、立体的に形を整えなければなりません。このアミノ酸の連なりを立体的に整える能力はフォールディングと呼ばれ、生物はこ…

バイオテクノロジーは食料生産に貢献するし生命も誕生させる

生命は、親が子を産み、子が孫を産むといった具合に誕生していきます。哺乳類であれば、雌雄1組のペアが生命誕生には必要です。自然の摂理の中で、生命は誕生するというのが多くの人の当たり前の感覚だと思います。しかし、20世紀に人工授精により生命を誕生…

人類進化は適者生存か?幸運者生存や社会選択の影響を忘れてはならない。

強い者や賢い者が生き残るのではなく、環境に適応できた者が生き残るのだ。このような言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?特にビジネスの世界で聞くことが多い言葉ですね。社会のニーズに応える商品やサービスを提供することが、その企業…

壊すことの重要性をオートファジーが教えてくれている

我々人間の体を構成する重要な物質にタンパク質があります。タンパク質は20種類のアミノ酸が意味のある形でつながったもので、筋肉、皮膚、毛、爪、各種臓器はタンパク質からできています。人間が1日に食事で摂取すべきタンパク質量は、体重1kgにつき1gとさ…

省エネ生活を手に入れたナマコ

二酸化炭素の排出量の増加が地球温暖化の原因と言われています。真偽はわかりませんが。人類が文化的な生活を営むと、エネルギー消費量が増大するもの。電気もガスも、現代社会からなくなれば不便すぎて生活できませんから、快適な生活を保つためには、どう…

難病を克服できるかもしれない万能細胞には現実の壁を乗り越えてもらいたい

iPS細胞は、ヒトから取り出した皮膚に4つの遺伝子を入れて培養できる万能細胞です。万能細胞ですから、iPS細胞はどのような細胞にもなれるので、病気で臓器を摘出した場合でも、その患者の皮膚からiPS細胞を作れば、摘出した臓器と同じ臓器を生み出せ移植で…

フィールドワークは人間の想像力を超える

子供の頃は昆虫が大好きで、夏休みになると虫取り網を持って1日中昆虫採集をしていた人もいることでしょう。あれだけ大好きだった昆虫も、大人になると興味が無くなり、逆に毛嫌いし始める人も多いと思います。昆虫博士は、きっと大人になっても昆虫好きの人…

努力する人類を操る植物のしたたかな生存戦略

香ばしく焼きあがったパンの上でとろけるバター。想像するだけで、口の中いっぱいに小麦のほのかな甘みが広がります。今度は、焼きたらこが乗った炊き立てご飯を口の中にかき込む動作を思い浮かべてみましょう。ご飯がたらこの塩辛さを中和し、程よい旨味を…

パンゲアの崩壊と哺乳類の進化

現在、地球上を支配している生物は人間です。科学技術を身に着けた人間は、自分よりも大きな生物に立ち向かうことができますし、目に見えない小さな細菌やウィルスとも戦うことができます。人間は、イヌやネコと同じ哺乳類です。なぜ、人間が地球上を支配で…

4億年以上続く植物と動物の相互依存関係

今から約5億年前のオルドビス紀の終わり頃に地球は寒冷化しました。氷床は四方に広がり、海の水位は下がり、やがて大地は分厚い氷で覆われたと想像できます。そして、まだ海で暮らしていた生物たちも、多くの種が寒冷化で死に絶えたことでしょう。しかし、こ…

経済発展は地球の環境収容力に依存する

現代の世界の人口は70億人です。近い将来、80億人に達すると予想されています。わずか100年そこそこの期間で、人口は急激に増加しました。人口増加の理由は様々あり、食料生産量の増加や医学の発達などが主なものとされています。人間に限らず、生物は増加す…

地層と放射性元素から推定する生命の歴史

古代生物の化石が発見されると、研究者たちによって、それが今から数百万年前に生きていた生物だと推定されることがあります。このようなニュースを見ると、いったいどうやってその化石が生きていた時代を推定できるのか不思議に思います。

非特異的生体防御と特異的生体防御で病原体から身を守る

我々人間は、常に外界からの侵入者の脅威にさらされています。その侵入者とは、細菌やウィルスといった病原体です。これら病原体は、空気中を浮遊していたり、土の表面にいたり、水の中に生息していたりと、人間も含め多くの動物や植物の命を奪おうとしてい…

DNA修復機構と突然変異

生物は遺伝子を持っています。そして、生物にとっての遺伝物質はDNAです。DNAは、体を作るための設計図のようなもの。もしも、設計図に間違いがあれば、生物は本来の姿形とは異なってしまいます。設計図の間違いにより病気になることもありますし、場合によ…

グルコースからのエネルギー獲得には解糖系、細胞呼吸、発酵の3つの代謝経路がある

自動車が走るためにはガソリンなどの燃料が必要です。電化製品を使う時にも電力が必要です。飛行機が空を飛ぶためにも船が海を進むためにも、何かしらの燃料が必要です。このように何かを動かすためには、何らかのエネルギー源が必要になります。我々人間も…

タンパク質の高次構造形成、分解、オートファジー。生命が維持される仕組みはよくできている。

人間も含めた生物の細胞はタンパク質からできています。タンパク質は20種類のアミノ酸の連なりです。アミノ酸の組み合わせ方によって、タンパク質の働きは様々に変化します。タンパク質の設計図はDNAに記録されており、その記録を元に細胞質内にあるリボソー…

コミュニケーションは送り手が得すること

現代社会は、様々な能力を持っていないと生きていくのが難しい社会となっています。20世紀ではパソコンを使えない人の方が多かったですが、21世紀に入るとパソコンを使えることが当たり前となり、それを使えないと仕事に就くのが不利となる場面もあります。…

自然淘汰だけで生物進化を説明できるか?

生物は長い年月を経て少しずつ進化しています。現在よりも優れた機能を持つことを進化と考えれば、優れた機能を備えた個体が誕生すれば、やがて同一種内の全ての個体がその機能を有するにいたるはずです。例えば、鋭い爪を持ったヒトが生まれ、その爪が生存…

世の中に男性が存在するのは遺伝子の絶滅を回避するためのリスク分散が理由か?

一つのバスケットにたくさんの卵を盛るな。これは、投資の世界でよく聞く格言です。例えば、株式に投資する場合に1銘柄に全財産をつぎこむと、その銘柄が暴落した時に取り返しのつかない巨額の損失が発生します。5銘柄なり10銘柄なり複数銘柄に分けて投資す…

環境に適応できた者だけが生き残るのではない。平凡でも生存できることを分子進化の中立説が教えてくれている。

今よりも優れたものを生み出す、あるいは優れた状態になることを進化と言います。生物が生存に有利なように体を変化させることも進化ですし、以前よりも住みやすい社会になることも進化です。電化製品が改良されて使い勝手が良くなったり、低価格になること…