ウェブ1丁目図書館

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政府にとって返済不要の奨学金は安全かつぼろ儲けの投資

1億総中流と言われてきた日本社会ですが、最近は、大金持ちもいれば、貧しい人も混ざり合った社会になってきています。

大金持ちの人は、何か悩みがあっても生活に困りませんが、貧しい人は、生活がいつ破綻してもおかしくない状況にさらされています。でも、インフラが整い、1億総中流の意識が強い日本社会では、貧困は存在しないかのように思っている人が多いのではないでしょうか。また、貧困は個人の努力によって抜け出せると考えている人も多いのではないでしょうか。

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太平記が伝える上に立つ者に要求される徳

南北朝時代を描いた古典に『太平記』があります。

後醍醐天皇南朝足利尊氏が擁立した北朝との間で、約100年戦乱が続いたのが南北朝時代です。戦前は、『太平記』に登場する南朝の武将楠正成を英雄とする風潮があり、また、幕末明治維新も、南朝こそが正統であるとして尊王攘夷運動から倒幕へと時勢が大きく動きました。

南朝後醍醐天皇を助けて討ち死にした楠正成は、戦時中の皇国史観により美化された面があり、そして、『太平記』もまた南朝を礼賛した古典として江戸時代後期から戦時中まで受け入れられてきました。しかし、『太平記』は、南朝を礼賛したものではなく、後醍醐天皇の徳のなさを批判している面も見られます。

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世界が広がる石碑探し

多くの人が、何気なく街中を歩いている時に石碑を見つけた経験を持っていると思います。でも、ほとんどの場合、石碑の前に立ち止まり、何が書かれているのか確認する人はいないでしょう。

そもそも古い石碑になると、常用漢字ではない難しい漢字が使用されていたり、漢文だったり、俳句や短歌だと草書ですらすらっと書いてあったりして読めないということもあります。きっと立派な人の事績やこの地で重大事件が起こったことを後世に残そうと石碑を建立したのでしょうが、碑文を読めないのでは興味を持ってもらうのは難しいですね。

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日本史の時代区分は3つで十分

日本史は、得意な人と苦手な人に分かれやすい科目のように思います。大河ドラマや歴史のゲームが好きな人は日本史を得意とすることが多いですが、それらに興味がない人にとっては理解しにくい科目なのではないでしょうか。

日本の歴史だけといっても、縄文時代から現代まで約1万年もあり、その間にたくさんの主要人物が現れますから覚えるのが大変です。脇役まで数えるといったいどれだけの登場人物がいるのかわかりません。また、時代区分も、何の脈絡もないので、奈良時代平安時代はどっちが先だったか思い出せないこともあります。

登場人物が少なく、時代区分もシンプルであれば、日本史をもっと理解できた人は多かったのではないでしょうか。

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語彙力を鍛えるには同じ言葉ばかり使わないこと

会話をしている時、伝えたい事柄を適切な言葉で表現できないことはないでしょうか。ど忘れして言葉が出ないこともあれば、自分が伝えたい事柄に対応する言葉があるのにそれを知らないために表現できないなど、色々と経験していると思います。

同じことは、文章を書くときにも起こります。熟語を1つ書けば伝わるのにその熟語が思い出せなかったり知らなかったりするせいで、長ったらしい文章になることはよくあります。

会話でも文章でも、伝えたいことを思うように表現できない原因として挙げられるのが語彙の少なさです。語彙が豊富であれば、ある言葉をど忘れしても、別の言葉に置き換えて伝えることができます。

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