ウェブ1丁目図書館

読書で得ること感じること。ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。

世の中は後知恵バイアスだらけ

良かれと思ってしたことが逆効果だった。

そんな時、「やっぱり最初から上手くいくわけないと思ってたんだよ」と言ってしまうことがありませんか。

その気持ちよくわかります。「最初から上手くいくわけないと思ってたのなら、やらなければ良かったのに」と責める人もいるでしょうが、そういう人だって、過去に同じような経験をしているものです。

後付けで、いろいろと理由を並べるのは、人間の性です。どんなに合理的に行動しようと思っていても、結果的に不合理な行動をしてしまうのは人間だから仕方ないことです。人間は、論理的に物事を考えられるように思えても、そんなに大した思考回路を持っていないのです。

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上から目線で許すと傷つけあわない

大したことないことを指摘して口論になったり、相手を傷つけたりした経験は多くの人が持っていると思います。また、相手のちょっとした一言で傷ついた経験を持っている人も多いことでしょう。

人は、なぜ傷つけあうことを言ってしまうのでしょうか。

自分と関係のない人の言動は些細なことと流すことができても、自分と関わる人の言葉は聞き捨てならないと思うことがありますし、言わなくても良いことを言ってしまうこともあります。

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心配事は発生確率をざっくり計算してみれば気にならなくなる

世の中は危険で溢れている。

その通りなのですが、危険な出来事はいったいどのくらいの確率で発生するのかまで考える人は少ないように思います。

昔、焦げた食品を食べるとガンになると噂になったことがありますが、実際にガンになるためには、数トンもの焦げた食品を食べなければならないそうですから、普段の食生活でガンを恐れて焦げた食品を食べないという選択をする必要はなさそうです。

ところで、我々は、なぜ様々なことに心配するのでしょうか?

心配しなければ、もっと精神的に楽に生きられるのに不思議と心配になるような情報を現代人はすすんで集めているように思います。

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近代化のための民族の精神的統一

日本社会の大きな転換点は明治維新です。

江戸時代以前と明治以降では、同じ国なのかと疑うほど、大きな違いがあります。一言で言えば急速な近代化が日本社会を変質させたとなりますが、物質的な近代化だけが日本社会を変えたわけではありません。

日本の近代化は、国民の精神面に政府が介入したことでも促進されたことをほとんどの現代日本人は忘れています。家父長制や軍国主義ではなく、もっと根本的なところで、日本国民は明治政府から精神面の近代化を迫られたのです。

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廃仏毀釈は神仏分離令で突如起こったのではなかろう

夕暮れ時にゴーンと鳴るお寺の鐘。この響きに秋の情緒を感じる人もいることでしょう。

都会では、お寺の数が少ない所もあるでしょうが、今でも、国内の寺院の数はコンビニよりも多いです。年末になれば除夜の鐘を撞きに行く人もいますし、テレビでも中継されており、日本人にとってお寺は今でも馴染みのある宗教施設です。

でも、仏教寺院は、ある時、急激に減り、消滅の危機を迎えたことがあります。それは、明治維新神仏分離令が出された時です。

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