ウェブ1丁目図書館

読書で得ること感じること。ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。

異なる2つの視点から読むフランス革命

フランス国王ルイ15世の孫にオーストリア女帝マリア・テレジアの末娘が嫁ぐのをストラスブールのパン屋で働く少女マルグリットが、妬ましく見つめるところから物語が始まります。

遠藤周作さんの「王妃 マリー・アントワネット 上巻」の出だしです。

オーストリアからフランスにやって来たのは、マリー・アントワネット。まだ14歳だった彼女は、両国が手を握り、イギリスやプロイセンの脅威を抑える重要な役割を担わされます。人々は彼女を祝福し、彼女もまた群衆に微笑みを返します。しかし、同じ年頃のマルグリットは、彼女に嫉妬し、「早く死んじゃえばいい」と思います。

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雅と死が同居した平安京

京都は、日本国内の都市の中でも風雅なイメージが強いです。

一方で、歴史的に見ると京都は、多くの人々が無残な死を遂げた都市でもあります。

雅に思える文化でも、その背景を探ると死があり、死の積み重ねが京都を雅な街へと発展させてきたように思えます。

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新しいものと古いものが共存する京都

千年の都、京都。

そこには、様々なイメージを持つことでしょう。日本らしさを感じる人もいれば、閉鎖的な都市と見る人もいます。

こういったイメージは、事実の面もありますが、作られたイメージであることも多いです。例えば、京都御所は、794年の平安遷都から現代まで同じ場所に変わらず、あり続けていると思われがちですが、実際はそうではありません。むしろ、京都は、多くの人が思っている以上に変化し続けている都市なのです。

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世界史の深さがコーヒーを苦くする

仕事終わりや休憩時間の1杯のコーヒー。

なんとも美味しいじゃないですか。香りをかげば気持ちもリフレッシュし、事務作業などで頭や目を使った後は不思議と疲れが消えていくように感じます。

最近では、安価にいただけるようになったので、毎日の生活の中で誰もがちょっとした楽しみとしてコーヒーを嗜むことができます。日々の幸せとは、このようなちょっとした幸福感の積み重ねで成り立っているのでしょうね。

それにしても、あんな真っ黒な物をいったい誰が飲み始めたのでしょうか。

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死霊の怨霊化を防ぐのが弔いの目的

我が国では、人が亡くなると、家族で葬式をしたり法事をするのが、弔いの儀式として定着しています。

弔いの儀式は、古来から行われており、奈良時代聖武天皇が大仏を造立したのも弔いの一つです。

ところで、弔いの儀式は、どういう意味で行われるようになったのでしょうか。我々現代人は、死者がかわいそうだとの気持ちで葬式や法事を行っていますが、古い日本人も同じ感覚を持っていたのでしょうか。

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