人間には心があります。心は感情だったり、理性だったり、本能だったりします。そして、人により、心の在り方は異なります。
だから、同じ状況に遭遇しても、人により採るべき行動は異なって当然です。ところが、古典的な経済学では、人間は、自分の利益を最大化するために行動し、その判断も論理的なものだと仮定しています。しかし、人間は誰もが合理的な行動をできるわけではないですし、その時の感情によって選択する行動が違うこともあります。
そこで、人間の心をどう見るかに焦点を当てた行動経済学が、近年、注目されています。しかし、行動経済学の研究でわかったことでも、本当にそうなのかと疑問に感じる点があり、まだまだ経済学は発展途上にある学問なのだと気づかされます。
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