ウェブ1丁目図書館

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海外の視点で日本史を見る

自国の歴史を学ぶ際、教える側は自国民であることが多いです。日本史であれば、日本人教師が、児童や生徒に教科書を使いながら教えます。どの国でも、自国の歴史は自国民から学ぶのが当たり前です。

だから、他国から自国の歴史を見るとどのように映るのかは、あまり意識されず、国内から見た自国の歴史こそが正しい歴史だと思いがちです。しかし、どの国も、海外と関わってきていますから、自国の歴史をより深く理解するためには、国内の視点だけでなく海外の視点も取り入れる必要があります。

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もしも梶原景時が源頼朝を見逃さなかったら鎌倉幕府は成立しなかったか

「歴史に、もしもはない」

よく聞く言葉です。過ぎ去った出来事について、後から何を言ったところで変えようがありません。だから、歴史を見て、あの時、あのようになっていれば、その後の歴史は変わっていただろうと言っても仕方ありません。

でも、過去のことを何度も振り返って、「もしも」を考えるのは、誰にでもあることです。果たして、それは、本当に無意味なことなのでしょうか。

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事実は変わらないけども歴史は変わる

過去に起こった事実は絶対に変わりません。

だから、歴史の教科書に書かれている内容も変わらないはずなのですが、日本史の教科書は、数十年前から内容が変わっています。時代によって、何を教えるべきかという価値観は変わりますから、それに応じて教科書の記述内容が変わることは考えられます。

しかし、事実とされていた内容についても、記述が変わることがあります。新たな発見により、書き換える必要が生じたことが理由です。だから、過去の事実は変わらないといっても、事実だと思い込んでいたことが違っていた場合には知識を更新する必要があります。

また、昔の人が流したデマを事実だと思い込むこともありますから、今、事実と思っていることは、将来、書き換わるかもしれません。その逆もあり得ます。

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時代の雰囲気は記録の細部にある

自分が生まれる前の出来事は、誰かに教えてもらわないと知ることはできません。

年上の人が記憶を頼りに語る内容は、部分的に忘れていることがあるので、やや正確性に欠けますが、それでも、まずまず信用できます。しかし、その年上の人も生まれていなかった時代の出来事については、人から人へ語られている間にまちがって伝えられる可能性が高くなります。

大昔に起こった出来事については、その当時に書かれた記録を見ることで、より情報の正確性が増します。

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京都に残る平家物語の謎

平安時代末期の源平合戦が行われていた時代については、平家物語などで様々に語り継がれています。

大筋で事実が語られているのでしょうが、中には、弁慶の立ち往生のように本当にそんなことがあったのかと疑問に思う伝説もたくさんあります。そのような伝説は、非科学的だと一蹴するのは簡単ですが、その伝説が生まれた背景に何があるのかを考えてみるのも楽しいものです。

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