ウェブ1丁目図書館

ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。なお、当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

論理的に伝えるためには数学的に思考する

昼食時に街を歩いていて、行列ができているラーメン店を見つけると、どれくらい儲かっているのかなと、つい考えてしまう人は多いのではないでしょうか。

でも、金額にして1日にどれだけの売上がありそうかを計算する人は少ないはずです。なんとなく、1日に100万円は売上があるんだろうなと考える程度でしょう。

店の前に出ているメニュー、外から見えるテーブルやイスの数、行列の人数をざっくりと把握すれば、ランチタイムの売上くらいなら、それなりに計算できるのですが、そこまでする人はあまりいないと思います。

別に通りかかったラーメン店の売上がいくらかがわからなくても日常生活で困ることはありません。でも、何気なく目にした景色から、数量をざっくりと計算できる力は、仕事や買い物で役立つことが多いものです。

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事実と伝説はどこで交わるのか

事実を変えることはできません。

でも、ある事実に対する解釈は様々です。正義か悪かで事実を評価する人もいれば、利益をもたらしたかどうかで事実を評価する人もいます。

事実は一つであるにもかかわらず、人の感情が移入されると、事実でなくなったり、虚構を事実と信じるようになることがあります。そして、ある出来事が起こってから時が経つほど、資料が失われたり、多くの人々の解釈が加わったりして、真相がますますわかりにくくなる場合があります。

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コンテンツの無料化とフェイクニュース

今やネットを使えば、あらゆる情報を見つけられるようになっています。

と、誰もが思っていることでしょう。確かにネットの普及で、地図など、これまで書店でお金を支払わなければならなかった情報を無料で入手できるようになり、情報収集が格段に便利になりました。

しかし、ネットの普及と無料が組み合わさったことで、偽(フェイク)ニュースにアクセスする機会が増え、逆に事実や真実の情報を見つけ出すのが難しくなっています。

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担保で貸すか、事業で貸すか

金融業界では、しばしばオーバーバンキングという言葉が使われます。

オーバーバンキングは、お金を借りたいと思っている事業者よりも、銀行、信用金庫、信用組合の数が多すぎ、過剰な低金利競争を招いていることを意味します。早い話が、銀行が余っている状態がオーバーバンキングです。

しかし、銀行が余っているというのは本当なのか、疑問があります。資金繰りに困っている事業者はいくらでもいるのになぜオーバーバンキングなのか、不思議です。

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硬直化した働き方がマタハラを招く

3月や9月の番組改編時期になると、テレビでは番組を卒業していくタレントをよく見かけます。

卒業というと、何か新たな一歩を踏み出すことのように思えますが、要するに降板です。新たに他のタレントを起用することが決まり、これまで出演していたタレントを番組から降ろすことになり、そのタレントの最後の番組出演の際に花束が渡されたりします。

卒業は、テレビ業界など一部で使われている言葉のように思われるでしょうが、多くの日本企業では、卒業と似た言葉とともに会社から去っていく人がいます。

その言葉は、「寿退社」です。最近は、聞かなくなりつつありますが、結婚や妊娠した女性が仕事を辞める時に使われます。

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