1589年のアンリ三世の死によりヴァロワ朝は断絶。代わって即位したアンリ四世がブルボン朝を創設し、その治世は近代まで続きます。
フランス革命でルイ十六世が処刑されると、以後、ナポレオン・ボナパルトがフランスの皇帝となりブルボン朝の時代は終わったかに見えましたが、ナポレオンの失脚後、再びブルボン朝の時代が訪れます。
続きを読むフランス国王ルイ15世の孫にオーストリア女帝マリア・テレジアの末娘が嫁ぐのをストラスブールのパン屋で働く少女マルグリットが、妬ましく見つめるところから物語が始まります。
遠藤周作さんの「王妃 マリー・アントワネット 上巻」の出だしです。
オーストリアからフランスにやって来たのは、マリー・アントワネット。まだ14歳だった彼女は、両国が手を握り、イギリスやプロイセンの脅威を抑える重要な役割を担わされます。人々は彼女を祝福し、彼女もまた群衆に微笑みを返します。しかし、同じ年頃のマルグリットは、彼女に嫉妬し、「早く死んじゃえばいい」と思います。
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