ウェブ1丁目図書館

ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。なお、当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

フランス革命後の王は高齢者ばかり

1589年のアンリ三世の死によりヴァロワ朝は断絶。代わって即位したアンリ四世がブルボン朝を創設し、その治世は近代まで続きます。

フランス革命でルイ十六世が処刑されると、以後、ナポレオン・ボナパルトがフランスの皇帝となりブルボン朝の時代は終わったかに見えましたが、ナポレオンの失脚後、再びブルボン朝の時代が訪れます。

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ビタミンCがウイルス感染症に効果的なのは明らか

ある農夫がフィジー島で休暇中にブタ・インフルエンザに感染しました。

大病院でタミフル抗生物質が投与されるも、容体は悪化の一方。

生死の境をさまよう彼を救ったのは、義兄でした。ビタミンCがウイルス感染症に効果があることを知っていた義兄は、アメリカのトーマス・レビー博士にメールを送り、ニュージーランドのジョン・アップルトン医師を紹介してもらいます。

アップルトン医師は、農夫が治療を受けている病院にビタミンCを大量に静脈注射で投与するようにすすめますが、病院側はこれを拒否。やがて、農夫は肺がほとんど機能しなくなり、生命維持装置を外すことを病院から提案されました。

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資本主義の成立を助けた奴隷船

現代の産業資本主義の発展は、18世紀にイギリスで起こった産業革命に端を発します。

努力すれば富を得られ、欲しい物を何でも買える資本主義は多くの人に豊かさをもたらしています。また、資本主義の発展に伴い金融も発達し、自らが多くの資本を用意しなくても事業を始めることができ、さらに産業を発展させています。

ところで、産業革命を起こすためには資金が必要になりますが、金融が発達していなかった時代にどうやって資金を集めたのでしょうか。

実は、その資金は、奴隷貿易奴隷制によって蓄えられたものだったのです。

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為政者は移ろいやすい群衆の声に耳を傾けるべきではない

1789年。

フランスの財政が逼迫し、国民の暮らしがさらに苦しくなり、遂に暴動が起こります。いや、それは暴動ではなく革命でした。バスチーユを市民軍が陥落させたとの情報はフランス全土に広まり、農民たちが貴族を襲撃し始めます。

狩りの最中だったルイ16世は、ことの重大さに気づき直ちにヴェルサイユ宮殿に戻りました。

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異なる2つの視点から読むフランス革命

フランス国王ルイ15世の孫にオーストリア女帝マリア・テレジアの末娘が嫁ぐのをストラスブールのパン屋で働く少女マルグリットが、妬ましく見つめるところから物語が始まります。

遠藤周作さんの「王妃 マリー・アントワネット 上巻」の出だしです。

オーストリアからフランスにやって来たのは、マリー・アントワネット。まだ14歳だった彼女は、両国が手を握り、イギリスやプロイセンの脅威を抑える重要な役割を担わされます。人々は彼女を祝福し、彼女もまた群衆に微笑みを返します。しかし、同じ年頃のマルグリットは、彼女に嫉妬し、「早く死んじゃえばいい」と思います。

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