浄土真宗では、善人よりも悪人が先に救われるとする悪人正機説の考え方があります。
善い行いをしている人よりも、悪事を働いている人を阿弥陀如来は先に救済するのなら、世の中、悪いことをしたもの勝ちになってしまいそうです。他人の迷惑を省みず私利私欲に走った人ほど極楽への特急列車に優先的に乗れるのなら、誰も善い行いをしなくなるのではないかと疑問に感じます。
続きを読むある事象が起こった時、人はなぜそれが起こったのかを考えます。
因果関係を見つけるというのでしょうか。「Aという事柄が起こったのは、その前にBという原因があったからだ」といった具合に。
結果に対する原因をひとつひとつ見つけ出して説明することは、とても論理的なように思います。そして、無理なく原因と結果を説明できれば、誰もがそれに納得します。いや、中にはどんなことにでもケチをつける人がいますから、誰もが絶対に納得することはないのでしょうが。
原因と結果を論理的に説明されると納得しますし、疑問に思っていたことがすっきりとします。しかし、どんなに原因と結果を論理的に説明できても、それは妄想でしかないのかもしれません。
続きを読む人生において通夜や告別式に参列する機会は、ほとんどの方に訪れます。
年齢を重ねていくと次第に参列する回数が増えていきますが、20代や30代では、そんなに頻繁に通夜や告別式に参列する機会がありません。なので、通夜や告別式の作法がよくわからないという若い方が多いはずです。
いえ、それ以外の年代の方でも頻繁に通夜や告別式に参拝しないので、おそらく、日本人の半分以上が作法をよく知らないはずです。
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