ウェブ1丁目図書館

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時間は捏造される

ある事象が起こった時、人はなぜそれが起こったのかを考えます。

因果関係を見つけるというのでしょうか。「Aという事柄が起こったのは、その前にBという原因があったからだ」といった具合に。

結果に対する原因をひとつひとつ見つけ出して説明することは、とても論理的なように思います。そして、無理なく原因と結果を説明できれば、誰もがそれに納得します。いや、中にはどんなことにでもケチをつける人がいますから、誰もが絶対に納得することはないのでしょうが。

原因と結果を論理的に説明されると納得しますし、疑問に思っていたことがすっきりとします。しかし、どんなに原因と結果を論理的に説明できても、それは妄想でしかないのかもしれません。

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蓮如の平等思想と結びついた北陸の一向一揆

仏教の宗派に浄土真宗があります。

鎌倉時代親鸞聖人が開いた宗派で、現在も多くの人々に信仰されています。親鸞は、南無阿弥陀仏と唱えれば誰でも極楽往生できると説きました。しかも、善人が極楽往生できるのだから、当然に悪人も極楽往生できると説いています。これを悪人正機説(あくにんしょうきせつ)と言います。

この悪人正機説が広く庶民の心をとらえるようになったのは、室町時代蓮如浄土真宗を布教し始めてからだと思います。

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宗派で異なる通夜の焼香の作法。遺族に不快感を与えないために覚えておきたい。

人生において通夜や告別式に参列する機会は、ほとんどの方に訪れます。

年齢を重ねていくと次第に参列する回数が増えていきますが、20代や30代では、そんなに頻繁に通夜や告別式に参列する機会がありません。なので、通夜や告別式の作法がよくわからないという若い方が多いはずです。

いえ、それ以外の年代の方でも頻繁に通夜や告別式に参拝しないので、おそらく、日本人の半分以上が作法をよく知らないはずです。

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庶民に支えられ今日まで存続している東寺

京都の象徴的な建造物は、現代では京都タワーになりつつありますが、まだまだ観光客に人気があるのが東寺の五重塔です。

東から京都市内に新幹線で入ると見えませんが、西からだと五重塔を車窓から眺めることができます。

これぞまさに古都の風景。そう感じる人も多いことでしょう。

ところで、東寺はいつからあるのかと言うと、約1200年ほど前の平安時代初期からです。しかも、驚きなのが、創建されて現在まで、場所を変えることなく現在地にあり続けているのです。

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願い事があるときはそのご利益を授けてくれる神様に祈願

「神様とは、私たちがもっている能力を最大限に引き出してくれる存在である」

こう述べているのは、「知っておきたい日本の神様」の著者の武光誠さん。

日本で神様に願い事をする場所は神社ですが、闇雲に神社を訪れてお参りをしても、叶えて欲しい願い事を聞いてくれるとは限りません。なぜなら、神社に祀られている神様には得意分野があるからです。だから、自分が叶えて欲しい願い事にあった神社を選んでお参りする必要があります。

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