ウェブ1丁目図書館

ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。なお、当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

日本史

江戸時代の寺子屋は商学や経営学を教えるビジネススクールだった

手習いに上げて我が子を見違えるこれは、江戸時代に自分の子供を寺子屋に通わせた親が、我が子の急速な成長に驚いている様子を詠んだ川柳です。江戸の子供たちは、5歳から8歳になると寺子屋に通い「読み、書き、そろばん」を習いました。多くの子供たちが寺…

平安時代と現代日本は法的な軍隊を持っていない点で共通している

平安時代。現代人が想像するこの時代は、平和的で雅な社会といったところでしょうか。戦争も末期になるまでそれほど起こりませんでしたし、処刑制度もなかった時代ですからね。この平安時代は、現代の日本社会と非常に似ている部分があります。それは法的な…

南京事件は日本人特有の責任の曖昧さから起こったもの

1937年12月13日から約3ヶ月間にわたり、中国の南京が日本軍に占領されました。その占領中、南京事件と呼ばれる日本軍が組織的に30万人の中国人を大虐殺した事件が起こったとされています。これを中国側では「南京大屠殺」と言い、日本では「南京大虐殺」と言…

新選組始末記を読んでおけば新選組の時代小説が一層楽しめる

新選組を題材とした時代小説はたくさんあります。ちょっと思い出してみたところ、司馬遼太郎、池波正太郎、津本陽、広瀬仁紀などの作家の名があがりました。どの作家の新選組の小説も、それぞれの個性があっておもしろいですね。でも、新選組の時代小説を読…

近代とは会議によって権力をつかむ時代

日本史において、近世は江戸時代、近代は明治時代以降となります。江戸時代から明治時代への転換は、外見上は、チョンマゲを結わなくなったこと、武士が帯刀しなくなったことということが挙げられます。では、政治的な違いは何かと聞かれて即答できるでしょ…

靖国参拝は批判されるけど八幡神社に参拝しても文句が出ないのはなぜ?

閣僚が靖国神社に参拝すると、国内国外問わずたくさんの批判を受けますよね。あそこにはA級戦犯が祀られているのに首相や大臣が参拝するのは、戦争を肯定していることになるというのが、文句を言う人の考え方です。A級戦犯が祀られている靖国神社に参拝すべ…

東条英機が靖国神社に祀られているのは日本古来からの御霊信仰の表れ

靖国神社にA級戦犯が祀られていることが何かと問題になります。特に日本の総理大臣が靖国神社に参拝すると、中国や韓国が、A級戦犯を合祀している靖国神社に総理大臣が参拝するのは、けしからんと抗議をしてきますね。日本人の中でも、靖国参拝賛成派と反対…

江戸時代最後の藩主はどんな人達だったのか

江戸時代末期、すなわち幕末の有名人と言えば、西郷隆盛だったり、坂本龍馬だったり、桂小五郎だったり、いろいろいますが、その多くがあまり身分が高くない人です。この時代の殿さまで有名なところと言えば、島津斉彬、島津久光、徳川慶喜といったところで…

勝海舟の日本人だけによる太平洋無寄港横断航海は真実にあらず

1860年1月13日に300トン足らずの小艦であった咸臨丸が品川を出港しました。目指すはアメリカ大陸です。艦長は、あの有名な勝海舟でした。航海は38日間に及びましたが、咸臨丸は無事にアメリカに到着しました。勝海舟は、日本人の手による太平洋無寄港横断に…

聖徳太子の「聖」と「徳」に秘められた謎

井沢元彦さんの「逆説の日本史2古代怨霊編」では、誰もが名前を知っている聖徳太子が登場します。聖徳太子と言えば、冠位十二階や十七条憲法が有名ですね。現代人のイメージだと、品行方正で立派な人、大国隋との外交で一歩も引かなかった胆力のある人、一度…

史料に偏った歴史学からの脱却

「逆説の日本史1古代黎明編」 この本の著者は、井沢元彦さん。タイトルに日本史と入っているので、この本は、日本の歴史について書かれたものです。でも、これまでの日本の歴史の本とは一味違います。 日本史の本と言えば、史料を検証して、そこに書かれてい…