ウェブ1丁目図書館

ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。なお、当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

批判が習慣化すると虚報が生まれる

テレビのニュースや新聞で、たまに誤報があります。被害者の姓名を間違ったり、金額が誤っていたりするのが誤報です。

誰だって間違いは犯しますから、こういった誤報に目くじらを立てることはありません。しかし、時に誤報がマスコミの意思によって作り出されることがあります。こういった誤報は「うっかりミス」ではなく、事実に反する報道をすることが読者にとって有意義なんだという信念に基づいています。これは、もはや誤報ではなく虚報です。

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経済が成熟した社会で経営を効率化できるのか?

経営の効率化。

ニュースなどでよく耳にする言葉ですね。この経営の効率化とは、お金、時間、作業など無駄を省くことという意味で使われていると思います。そして、経営を効率化すれば今までよりも利益が増えるというのが一般的な認識でしょう。

でも、本当に経営の効率化で利益が増えるのでしょうか?

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フレックスタイムの導入で藩財政を改革した上杉鷹山

江戸時代に財政破綻した米沢藩を建て直した上杉鷹山は、アメリカのケネディ大統領が尊敬する日本人と語ったと伝えられているお殿さまです。

江戸時代のお殿さまは「良きに計らえ」としか言わない印象があります。でも、上杉鷹山にはそういったお殿さまのイメージはあまりなく、現代だと赤字に陥っていた名門企業の業績をV字回復させた敏腕経営者といった感じですね。養子として米沢藩にやってきたあたりは、日産のカルロス・ゴーンを彷彿とさせます。

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会計一円帳と会計帳簿の開示で家臣に藩の財政状態を理解させた上杉鷹山

江戸時代に巨額の借金を背負って潰れそうになった藩がありました。

その藩は米沢藩です。戦国時代には上杉謙信のような名将が出て石高を200万石まで伸ばしたのですが、豊臣秀吉支配下に加わって石高を減らされた後、関ヶ原の戦いでの敗北でも領土を削られ30万石まで減少します。さらに江戸時代には、後継ぎが定まっていない状況で藩主が急死し、幕府によって15万石まで減らされてしまいました。

巨額の借金を背負っていた米沢藩は、上杉重定の時代に版籍奉還を決意するまでに財政が逼迫。しかし、上杉鷹山の登場で、何とか明治維新を迎えることができました。

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エコ運動は安心感を得てるだけ。経験したことは安全だと思い込みたい人情。

人間の活動による環境破壊が深刻化していると言われるようになって数十年。いまだにどうすれば地球環境を守れるのか答えは出ていません。いや、環境破壊を行っている人間が地球上からいなくなれば、現在の環境問題は全て解決するのですが、それは言わない約束となっています。

日本人のエコ意識は高いと思います。テレビをつければ公共広告はもちろんのこと、企業のCMでも「環境に優しい」「自然を守る」といった表現が使われていますから、現代の日本人が環境問題を意識する機会は多いでしょう。しかし、環境問題を意識する機会が多い日本人よりも、アフリカなどでテレビも見ずに原始的な暮らしをしている人々の方が環境への負荷が小さい生活をしています。日本国内でのエコ運動が、なんか虚しく感じますね。

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