ある企業の株式を買うかどうかを決める際、何を基準にするでしょうか。
「最近、株価が上がっているから買いだ」とか、「このところ、ずっと株価が下がり続けているから、そろそろ買いだ」とか、株価を基準にする人が多いように思います。しかし、株価は、買い注文が入れば上がりますし、売り注文が入れば下がりますから、株価それ自体は企業の実力を測る指標とはなりません。
株式の価値を担保するのは、その企業の財政状態や経営成績です。どちらも株価を見ていてもわかりません。企業の財政状態や経営成績を知るためには、有価証券報告書の経理の状況を見なければなりません。そして、ここに記載されている貸借対照表(財政状態計算書)や損益計算書を理解できる経営分析の力が必要になります。
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