2ヶ月ほど前。机を整理していたら、入学祝いや合格祝いなどでいただいた万年筆が出てきました。万年筆だけでなく、割と高価なボールペンやシャーペンなんかも数本出てきました。
万年筆はパーカーとパイロットが1本ずつ。そう言えば、過去に使ったことがあったのですが、インクが無くなってそのまま放置していたんですよね。当時は、まだ学生だったので、替えのインクがどこに売っているのかわからず、お値段も結構しそうだなと思って、机の隅に置きっぱなし。
さすがにこのまま埃が被りっぱなしの状態では、高価な万年筆も宝の持ち腐れとなってしまうので、インクを入れて再び使い始めることにしました。しかし、普段、万年筆を使わないので、ゆがんだ字しかかけません。
ということで、ペン字の練習帳を買ってきて、きれいな字を書く練習を始めることに。
30日で美文字が書けるようになるはず
本屋で20分ほど数冊のペン字の練習帳を物色。どれも一長一短といった感じですね。
書き順が丁寧に記されているもの、たくさんの文例が掲載されているもの、大きめのサイズのもの。
迷った挙句購入したのが、岡田崇花さんの「30日で上達!書き込み式 美文字の練習帳」というタイトルのものです。
決め手になったのは、「ワンコインで買える」と表紙に書いてあったことですかね。税込500円となっていますが、レジに持っていくと499円でした。どうでもいいことですけど。
30日間、練習できるというのも購入した理由ですね。他の練習帳は20日間しか練習できないので、ちょっと少ないかなと思ったんですよね。
構成は、ひらがな、カタカナ、漢字を最初の方で練習し、その後、地名、文章のバランス、住所などを練習します。時候の挨拶なんかも載っているので、手紙を書くときにも重宝しますね。
実際に書き込むことで文字のバランスを体で覚える
ペン字の練習帳というように実際の練習は、本に書き込むようになっています。
左側に薄い字が印刷されているので、まずは、それをなぞって文字のバランスを理解します。書き順も載っていますし、払ったり、止めたりといった動作の注意点もわかりやすいです。
マス目がない縦書きの練習も。
もちろん横書きの練習もできます。
つづけ字の練習も可能
美文字の練習帳は、基本的に楷書できれいな文字を書くためのものですが、20日目からは、つづけ字やくずし字の練習もできます。
つづけ字が書けるようになると、かっこいいですね。1ヶ月もすれば、こんな文字が書けるようになっているんだと思うと、やる気が湧いてきます。
さらに24日目からは、筆ペンの練習に入ります。年賀状を筆ペンできれいに書けるようになれば、ペン字の達人と言っても良いのではないでしょうか。
本に直接書き込むのが嫌ならコピーするのもあり
しかし、1回練習しただけで、達筆になれるなんてことは、そうそうないでしょう。なので、美文字の練習帳を何冊も買って、毎日コツコツと続けていく必要がありそうです。でも、500円とは言え、同じ本を何冊も買うのは、あまり気乗りがしません。
ということで、本をコピーして使うことにしました。
練習用の紙はコピー用紙が適していると書いてあるので、失敗したコピー用紙の裏に本をコピーしています。コピーする時のインクの濃さは標準より濃くした方が、なぞるために印刷されているお手本の文字が、くっきりと映るので良いですよ。
小学1年生が使うジャポニカ学習帳のこくごのノートなんかも、大きなマス目に十字の点線が入っているので、ペン字の練習に使えると思います。本に直接書き込みたくないけど、コピー機が家にないという方は、ジャポニカ学習帳を使ってみてはどうでしょうか。100円ショップに置いてありますよ。
使用するペンの種類は、油性ボールペン、水性ボールペン、ゲルインクボールペンが紹介されています。それぞれに特徴があり、一概に良し悪しを決めることはできませんが、総合的にはゲルインクボールペンが良いようです。ただ、ゲルインクは消費が早いです。経済性を考えるなら、油性ボールペンでしょうね。
ちなみに僕の経験からは、筆記試験を受ける時には、ゲルインクの使用をおすすめします。インクが鮮やかなので、とても見やすいんですよね。だから、採点する人に良い印象を与えることができますよ。
実際にペン字の練習をしてみた
美文字の練習帳を購入した当日にさっそく万年筆を使ってペン字の練習を開始。
想像していたよりも練習に時間がかかりますね。1日目のひらがなの練習は、1時間以上かかりました。1日30分以内で済むと思っていたのですが、これは誤算です。また、思っていたよりも、ひらがなって難しいんですよね。カタカナは、すらすらと書けるのですが、ひらがなは、あの独特の丸みがうまく表現できません。でも、コツコツ続けていれば、きれいなひらがなが書けるようになるでしょう。
あと、ペン字の練習をしていて気づいたのが、文字を書いている時は無心になれるということです。短時間でも、無心になれる時間というのは、日常生活の中では貴重ですね。