日本には多くの発酵食品があります。世界に目を向けるとさらに多くの発酵食品があります。
納豆、味噌、日本酒、チーズ、ヨーグルト、パン、漬物など、ちょっと考えただけでも、すぐにこれくらいは頭に浮かびますね。ここに挙げた発酵食品は、どれも陸上の動物や植物から作られたものです。とてもなじみのあるものばかりですが、実は、発行食品の種類でいうと、陸上の動物よりも魚介類の方が圧倒的に多いということをご存知でしょうか?
陸上の動物だと、牛、豚、鶏の3種類が主で、羊を入れても4種類です。ところが水産物は、その種類だけでも100以上あるため、発酵食品になる数は、陸上の動物よりもはるかに多いのです。それなのにすぐに思い浮かぶ発酵食品が、陸上の動植物ばかりで水産物ではないというのは、日本の伝統文化が失われてきているからではないでしょうか?農学博士の藤井建夫さんは、「発酵食品の魔法の力」の中で発酵の伝統技術が失われてきていると述べています。
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