ウェブ1丁目図書館

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奥羽越列藩同盟の瓦解は仙台藩の失策が大きかった

1868年に起こった戊辰戦争は、1月の鳥羽伏見の戦いから翌年の五稜郭の戦いまで続きました。

戊辰戦争は、初戦の鳥羽伏見の戦い薩長を中心とした新政府軍が旧幕府軍に勝利したことが大きく、その後の戦いも新政府軍の優位は変わらずに函館五稜郭旧幕府軍が降伏し終わりを迎えます。

戊辰戦争の最中、会津藩を中心に東北諸藩が薩長とは別の政府を作ることを考え出します。そして、この時に東北諸藩が協力し合うことを約束したのが奥羽越列藩同盟です。東北諸藩が団結すると大きな勢力となったため、薩長中心の新政府に十分対抗できる要素を持っていました。しかし、両者の戦いは薩長に軍配が上がり、明治以降の東北諸藩は「白河以北一山百分」と嘲られることになります。

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DNA修復機構と突然変異

生物は遺伝子を持っています。そして、生物にとっての遺伝物質はDNAです。

DNAは、体を作るための設計図のようなもの。もしも、設計図に間違いがあれば、生物は本来の姿形とは異なってしまいます。設計図の間違いにより病気になることもありますし、場合によっては死に至ることもあります。

しかし、DNAの複製は必ずしも正確ではなく、10万分の1の確率でエラーが発生するとされています。ヒトの細胞だと、分裂のたびに約6万の変異が起こるとされていますから、生まれてから年老いて死ぬまでにとてつもなく多くの変異を経験するはずです。

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織田家から政権を奪い取った豊臣秀吉の謀略

天下分け目の天王山。

プロ野球もシーズン終盤の首位攻防戦になると、中継でアナウンサーがよく口にします。ここを勝てば優勝がほぼ決まるといった大事な試合を「天王山」と表現することがありますね。

天下分け目の天王山とは、1582年に豊臣秀吉明智光秀が京都の天王山で戦い、勝利した豊臣秀吉が天下を統一したことから使われるようになった言葉です。この言葉から、豊臣秀吉は天王山の戦いに勝ってすぐに天下をほぼ手にしたと思っている人が多いですが、そのようなことはありません。なぜなら、天王山の戦いを勝った後の秀吉は、まだ織田家の家臣に過ぎず、織田家の後継者候補が3人もいたからです。

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グルコースからのエネルギー獲得には解糖系、細胞呼吸、発酵の3つの代謝経路がある

自動車が走るためにはガソリンなどの燃料が必要です。電化製品を使う時にも電力が必要です。飛行機が空を飛ぶためにも船が海を進むためにも、何かしらの燃料が必要です。

このように何かを動かすためには、何らかのエネルギー源が必要になります。

我々人間も、イヌやネコなどの動物も、植物も、やはり活動するためにエネルギーを必要とします。でも、動物は自動車を動かすためのガソリンを飲むこともありませんし、電化製品のように体のどこかからプラグをコンセントに挿すためのコードが出ているわけでもありません。これら生物が、自動車のガソリンに相当するものとしてエネルギー利用しているのは、アデノシン三リン酸(ATP)と呼ばれるものです。

例えば、人間などの動物は、グルコースブドウ糖)、タンパク質、脂肪酸から化学エネルギーを取り出し、それをATPに格納できます。ATPに格納された化学エネルギーは、ATPからリン酸基(P)が1個外れた時に放出されます。そのエネルギーを使って、動物は様々な活動を行っているのです。

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鉄分不足と心の病

現代日本はストレス社会と言われています。それを反映するようにうつ病パニック障害など、心の病で悩んでいる人が増えています。

精神科を受診し、適切な治療を受けて完治する人もいますが、中には薬の力に頼ってうつの症状を緩和する寛解までしか改善しない人もいます。治療を受けても、ストレスの原因となっているものを取り除かなければ、心の病を治すのは難しいですが、他にも患者が取り組むべきことがあります。

それは、現在の食事を見直すことです。

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