2024年に日本銀行券のデザインが一新されました。その1万円札に描かれているのは、日本資本主義の父と称される渋沢栄一です。
渋沢栄一は、明治以降に数々の会社を設立し、今もなおその多くが存続し、誰もが知っている大企業となっています。まさに1万円札に描かれるにふさわしい人物と言えます。
渋沢栄一が講演で語った内容は、『論語と算盤』という書籍になっており、現代のビジネスパーソンが読んでも古臭さを感じない内容になっています。むしろ、経済が国際化した現代にこそ、読んでおきたいですね。
続きを読むスタートアップは、単に設立したばかりの会社といった印象を持たれているように思います。確かにそれはスタートアップの一面を表現していますが、大切なのは、急激に成長するということです。
すなわち、スタートアップとは、設立して間もない期間に急激に成長する企業のことを意味します。現代であれば、AI関連の事業がスタートアップに適していると言えますし、過去においても、その当時に将来性が期待された産業分野で設立した企業が急激に成長しています。
一方、スタートアップに適さないのは、成熟した産業や収益性が低い分野と考えられます。でも、そのような分野でもスタートアップを成功させている企業はあります。
続きを読む何かうまくいったことがあれば、それは、だいたい運が良かったからです。努力をしたから良い結果につながったと思うのは傲慢というものです。
人生の大部分は、運が支配していると言っても過言ではありません。同じことをしても、大きな結果を残す人もいれば、まったく結果が出ない人もいます。両者の違いは、運が向いたかどうかだけです。しかし、人生の大部分を運が支配しているとはいっても、棚から牡丹餅のような運はそうそうあるものではありません。
続きを読む医療サービスは、人命を救うという点では慈善事業のようなものです。一方で、病院が医療サービスを提供し続けるためには、利益を獲得し続けなければならないので、ビジネスとも考えられます。
このように医療サービスは、慈善事業とビジネスという相反する特徴を併せ持っているので、病院経営は、一般事業会社よりも難しい面があります。人命を守るためには赤字でも構わないと考える人が、経営のトップにいれば、病院が破綻するかもしれません。だからと言って、利益重視の治療ばかりしていると、助かる命を助けられなくなるでしょう。
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