ウェブ1丁目図書館

読書で得ること感じること。ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。

眼の健康法は逆効果なものが多い。洗眼はやめよう。

眼を閉じてちょっと歩くだけでも、物が見えない状況で生活するのは非常に難しいことだと実感します。失明された方は、動くことがとても怖いのではないでしょうか。

眼で物を見ることは、ほとんどの人が当たり前だと思っているでしょう。しかし、加齢で視力が弱くなったり、白内障緑内障になって物が見えにくくなることもありますから、物が見えることが当たり前でない時が誰にでも訪れる可能性があります。

ちょっとでも長く視力を維持するためにも、普段から眼をいたわらないといけませんね。

まちがった健康法で視力が弱くなることも

視力が弱くならないようにする健康法は、テレビや雑誌などでよく紹介されています。しかし、そのほとんどが意味がないか、逆効果だと指摘するのは眼科外科医の深作秀春さんです。著書の『視力を失わない生き方』では、手術によって視力が劇的に改善することだけでなく、目のメンテナンスについても紹介されています。

まちがった健康法として、目を上下左右に高速で動かす運動があります。しかし、この運動は、眼の中の硝子体繊維が強く揺れ、その繊維の端に付着した網膜が引っ張られて破け、網膜剥離になるのだとか。以前、僕も、速読の本を買って、眼を上下左右に高速で動かす運動をしていましたが、これはやってはいけないことだったんですね。今は、全然、読むスピードが速くならなかったので、この運動はやめていますが、続けていたら網膜剥離になっていたかもしれません。

眼を洗うことも、視力を失う危険があるので、ゴミが入ったなどの理由がない限り洗うべきではありません。涙の成分の中には油性分やムチンなどの角膜を守る成分がありますが、眼を洗うとこれらが流れてしまい、角膜が傷つきます。また、水道水は無菌ではないので、洗うことで逆に眼が汚れることもあります。容器に洗浄水を入れて眼の上に乗せ、洗眼する商品が売られていますが、これも逆効果なので、やっている人は今すぐやめましょう。

水泳も、眼を守るためにゴーグルを必ずつけなければなりません。日差しが強い日は、紫外線から眼を守るためにサングラスをかけたり、ツバが広い帽子を被るのが望ましいです。

日本の眼科は世界的に遅れている

数えきれないほど多くの目の手術をしている深作さんは、日本の眼科のレベルが低いと述べています。

海外では、再発する危険性が高いことから、網膜剥離の手術ではバックリング法を行っていません。バックリング法で手術した眼が、以前よりも悪化したため深作さんの手術を受ける患者が後を絶たないそうです。目の疾患は、手術によって良くなりますが、それは、腕の良い眼科外科医が手術した場合に限られます。しかし、日本では、腕の良い眼科外科医が育っていないので、手術の際は、大きな病院だからという理由で医療機関を選ぶと逆に悪化する危険があります。

最高の手術を受けられると思って大きな研修病院に行くと、研修医に手術をされることもありますから、腕の良い眼科外科医を探す努力をしなければなりません。

深作さんは、手術研修は必要ではあるが、人間の目で手術の練習をすべきではないと主張します。深作さんは、研修医時代にヒトの目によく似た豚の眼を使って、約600眼もの手術練習をしたとのこと。日本でも、豚の眼を使った手術練習をする必要がありますが、それよりも、海外の最先端の治療法を学べるだけの英語力が不足していることが問題だと指摘しています。

150年も前の手術をしている眼科もあるようです。

糖尿病性網膜症を悪化させる内科の指導

眼は、65年から70年もすると白内障になりますから、日本のような高齢化社会では、避けられない疾患です。でも、手術によって視力が回復します。眼はメンテナンスするものだとの意識を持っておけば、年をとっても肉眼で物を見られる生活を続けられます。

糖尿病になった場合には、糖尿病性網膜症になる危険があります。糖尿病の人は、網膜の微小血管が詰まり、破けて眼底出血します。すると、出血による酸素不足を補うため新生血管が生えてきますが、これも弱いので破けやすいです。目の出血を繰り返していると、やがて網膜剥離で失明しますから、糖尿病にならないようにすること、糖尿病になっても悪化させないようにすることが視力を失わないために重要です。

ところが、多くの内科では、糖尿病性網膜症を悪化させる食事を指導しています。具体的には、患者に炭水化物(糖質)が多く含まれている食品を食べるように指導し、血糖値が上がると、薬やインシュリン注射で血糖値を下げます。これは、血糖値の乱高下を招き、糖尿病性網膜症を悪化させます。だから、深作さんは、内科に血糖値は少々高くても、低血糖を起こさないようにして欲しいと何度も要請しているとのこと。

また、血糖値の上昇を避けるためには、糖質制限食が効果的だとも深作さんは主張しています。血糖値を上げるのは糖質だけなので、糖尿病の予防や糖尿病の方の血糖コントロールには理にかなった食事法です。

せっかく、手術をして糖尿病性網膜症を治療しても、内科の食事指導が悪いために眼の状態が悪化することもあります。糖尿病と診断されたら、糖質制限食に理解のある医師を選ばなければなりません。


深作さんは、手術で多くの人の視力を回復していますが、実績を上げるほど眼科の権威から誹謗中傷を受けているそうです。同じようなことは、眼科以外でも、糖尿病治療や熱傷治療でも起こっています。


眼の治療は、腕の良い眼科外科医。
糖尿病の治療は、糖質制限食に理解のある医師。
熱傷治療は、なつい式湿潤療法を行っている医師。


権威よりも、結果が出る治療を選ばないといけません。