ウェブ1丁目図書館

読書で得ること感じること。ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。

想像力が目標を明確にする

何かを始めたとき、それを成功させる、あるいは完成させると思いながら活動します。

でも、途中で壁にぶち当たると、最初の決心はどこに行ったのやら、諦めてしまいます。皆、そんなものです。自分だけが忍耐力がないのではありません。

一方で、自分が掲げた目標を達成する人もいます。目標に到達できる人とできない人は、いったい何が違うのでしょうか。

誰もが大成功者と同じ頭脳を持っている

自己啓発書は、たくさんありますが、その中で多くの人に読まれているのが、ナポレオン・ヒルさんの『思考は現実化する』です。彼は、鉄鋼王カーネギーの紹介で多くの成功者と会い、そして、成功ノウハウを見つけました。その内容が記されているのが『思考は現実化する』です。

上巻の冒頭では、大成功者となった人々も、その他の人々も、同じ頭脳を持っていると述べられています。目標を達成できた人とできなかった人で、頭脳に差はないのです。

では、成功できる人とできない人で、何が違うのでしょうか。

ヒルさんは、あらゆる成功の出発点は、「はっきりとした願望や目標を持つこと」であり、それを達成するために「燃えるような意欲を育むこと」が大切だと述べています。

明確な目標を持つことが、最も重要なことなのですが、目標をはっきりとさせることは非常に難しいです。子供のころは、プロ野球選手になりたい、歌手になりたい、画家になりたいなど、将来の夢を思い描けたものですが、大人になると、そういった目標を掲げられなくなります。

なんというのか、漠然とした思いだけが募り、「金が欲しい」といった目標しか思い浮かばない人は多いと思います。

将来達成すべき大きな目標を描く

明確な目標がなければ、誰も何にも到達することはできません。

ここで、目標とは、小さな諸目標を包括する大きな目標のことです。何か将来達成すべき、大きな、そして明確な目標です。「金が欲しい」という目標は、あまりにも漠然としています。だから、どんなに願っても達成するのが困難な目標なのでしょう。

例えば、小学生が画家になりたいと思うことは、大人が「金が欲しい」と思うことよりも明確な目標といえます。目標が明確になればなるほど、行動に移しやすくなるものです。画家を目指す小学生なら、小学校の図工の授業で絵を描くだけでなく、自宅でも絵を描くプラスアルファの努力をすることでしょう。

また、画家になるのだとの信念が強ければ、途中で迷いが生じたときも、それをかき消して前に進めます。

しかし、明確な目標がないと、そもそも、どう行動していいのかすらわかりません。成功者との違いは、この明確な目標を思い描けないことであり、それが成功できない根本的な原因であることが多いのではないでしょうか。

人間は自分の運命の支配者

ヒルさんは、「人間は、自分自身の習慣や環境を作り出すことができる」と述べます。人間以外の生物は、自然の法則に身をゆだねて生きていくしかありません。しかし、人間には、目標を自分で選ぶ脳力が備わっているので、将来を自分で築き上げることができます。

人間は自分が考えているような人間になります。それは、思考が現実化した姿とも言えます。自分の運命を変えるのは、自分自身なのです。人間が、自分の運命の支配者であるのは、自分の潜在意識をコントロールできるからです。そして、潜在意識をコントロールするためには、深層自己説得の力を利用します。

しかし、明確な目標がなければ、深層自己説得はできませんし、潜在意識をコントロールすることもできません。

想像力を働かせる

人間が想像できるものは必ず実現できるといわれています。

ここで、想像力には、改良的想像力と独創的想像力があります。

改良的想像力は、古くからある概念、アイディア、計画などを新しく再構築したものです。新しいものの多くは、この改良的想像力によって生み出されています。携帯電話にカメラを付けたのは、その具体例ですね。

一方、独創的想像力は、これまでになかったものを思いつくことです。これは、例外的に天才と呼ばれている人たちだけが使っている能力であり、多くの場合、改良的想像力によって新しいものが生み出されています。

どちらの想像力も、使えば使うほど研ぎ澄まされていきます。すなわち、想像力は訓練できるのです。

完全な計画を立てる

想像力を磨き、目標を明確化できたら、完全な計画を立てなければなりません。

完全な計画がなければ、成功することは困難です。

もしも失敗した場合、それは、計画が完全なものでなかったことを意味します。その場合は、次の計画を立て、一からやり直せば良いだけです。多くの成功者は何度も失敗しています。歴史に名を遺す偉人でさえ、最初の計画は、大概失敗しています。彼らが成功できたのは、何度も計画を書き換え、完全なものとしていったからでしょう。

計画を立てるのは、面倒です。そして、手間をかけて作った計画がうまくいかなかったら、不可能だと諦めてしまいます。誰だって、そんなものです。でも、もう一度、計画を作り直してみたら、もしかすると成功するかもしれません。そう思いながら何度も計画を立て直してきた人が、成功者と呼ばれているのでしょう。


目標を明確化する。
完全な計画を立てる。

この2つだけでも、非常に困難なことに思います。だから、多くの人は、なかなか行動できないのでしょう。

でも、想像することは、誰にでも簡単にできます。「こんなものがあったら便利なのに」と想像した経験は誰にでもあるはずです。様々な想像をし、想像力を訓練していけば、ある時、画期的なアイディアが思い浮かぶかもしれません。その時に目標を明確化し、その目標を達成するための完全な計画を立てることで、アイディアを具現化できるのではないでしょうか。

思考は現実化する〈上〉

思考は現実化する〈上〉