ウェブ1丁目図書館

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成功を妨げているものは不安

フィギュアスケートの選手になりたい。
歌手になりたい。
宇宙飛行士になりたい。

このような目標を持って、いざ行動に起こそうとしたとき、心の中に「失敗したらどうしよう」という不安が顔をのぞかせることがあります。目標が大きくなればなるほど、不安も大きくなっていきますが、小さな目標であっても不安な気持ちになることはあります。

不安は、何か行動を始める前に人の心を挫くので非常にやっかいです。

失敗の中に利益の種子が含まれている

ナポレオン・ヒルさんの著書『思考は現実化する』の下巻には、「失敗や逆境の中には、すべてそれ相応かそれ以上の大きな利益の種子が含まれている」と述べられています。

目標に向かって行動していると、必ず失敗するものです。でも、その失敗から目標達成のためのヒントが得られるのですから、むしろ、失敗は歓迎すべき事象といえます。失敗は、取り返しのつかない結果だと思い込んでいる人が多いですが、そうではありません。失敗は、人を成功に導いてくれる可能性を秘めているのです。

しかし、失敗がすぐに利益につながるのではありません。失敗には種子が含まれているだけにすぎません。その種子を見つけ、芽を出させ、実を結ばせるには、目的を明確に持って積極的に独創力を働かせなければなりません。

他人の意見が不安にさせる

人を不安にさせるものに他人の意見があります。


そんなことを成功させた人はいない。
誰も、そんなものは欲しくない。
そもそも、そんなことはちょっと考えれば不可能だとわかる。


このような他人の意見に流されると、不安が大きく育っていきます。ヒルさんは、「”意見”とは、この地上で最も安い商品である」と述べます。あなたが、意見を聞けば聞くほど、相手はたくさんの意見を出してきます。この意見に振り回されると、成功が難しくなります。

意見を述べる人は善人であっても、あなたが達成したい目標について知識があるわけではありません。そのような無責任な意見に振り回されているうちは、まだ真剣な願望が確定していないことを意味しますし、彼らの意見によって自信を失うだけです。

不安にならないためには、目標達成を阻害する他人の意見に耳を貸さないことです。

忍耐力

他人の意見に惑わされないようにするには、忍耐力が必要です。

他人は、人のやる気を挫くような意見を言ってくるものです。その意見に流されて目標達成を諦めないようにするには、忍耐力を養わなければなりません。

忍耐力の欠如は、失敗の最大原因です。でも、忍耐力は努力によって鍛えられます。そのもっとも簡単な方法は、「自分の目標や願望に心を集中し、その鮮明なイメージを心に浮かべること」です。忍耐力は、小さな目標を持つことでは養われません。大きな目標を持つことで忍耐力も強くなっていくのです。

心をコントロールする

我々は、多くのことに制約を受けています。

空を飛びたくても物理的な制約を受けているので、道具なしに大空を駆け巡ることはできません。また、法律による制約を受けているので、ハイスピードで自動車を運転できませんし、自分が得た所得の一部を納税しないといった選択をすることもできません。

しかし、どんなに制約を受けたとしても、自分の心までは制約されることはありません。我々が唯一、自らコントロールできるのが思考なのです。

でも、この思考でさえ、他人の意見によって乱されることがあります。消極的感情が潜在意識に植えつけられると、いつも不安な気持ちになります。自分の心をコントロールするためには、他人の意見に流されないことです。そのためには、「明確な計画に裏付けられた目標の中に自分を没頭させること」です。

人生には、貧困、批判を受ける、病気、失恋、自由を失う、老い、死という7つの不安があります。これらの不安に心が支配されていると、最高のパフォーマンスを発揮することはできません。心が不安でいっぱいになっていると、すべての知的行動が破壊されてしまいます。

誰の心の中にも、不安はあるものです。しかし、よく考えてみれば、「人生には、悩むほどの価値のあるものなど何もない」のです。それを悟れば、不安はなくなり、心を平安に保つことができます。


人々を成功から遠ざけているもの。

それは、不安です。

心が不安で満たされないようにすることが成功にとって、最も大切なことと言えるでしょう。でも、時に不安になることはあります。そんな時は、「人生には、悩むほどの価値のあるものなど何もない」ことを思い出しましょう。

思考は現実化する〈下〉

思考は現実化する〈下〉