ウェブ1丁目図書館

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人生の変化は小さな習慣から始まる

自分を変えたい。

そう思う時が、人生に何度も訪れます。でも、なかなか変われないのが人の性というもので、今日から自分を変えるための行動をするんだと決断しても、三日坊主で終わってしまうことはよくあります。

一方で、久しぶりに会った友人や知人が見違えるように変わっていることがあります。変われない自分と変わった友人。いったいどこに違いがあるのでしょうか。

変わろうと思わない

心理学を専門とするタル・ベン・シャハーさんは、大学時代に受けた講義で、人生に大きな影響を与えたものは、学んだことを実践に生かすことを勧めるものだったと著書の『ハーバードの人生を変える授業』の中で述べています。教えられたことを実際の行動に移すことで、理論を自分のものとして吸収できたそうです。

自分を変えたいと思っている人は、まず、行動を変える必要があります。

いったん、こうしようと思ったことを何が何でもやり抜くためには、強い自制心を養わなければならないと多くの人は思うでしょう。でも、変化するためには、自制心を養うことよりも、習慣化することの方が重要です。

誰だって、毎日欠かさず、同じ時間に同じ場所で行っている習慣があるはずです。歯磨き、入浴、食事など。

これらの行為に対して、何か特別な自制心を必要とするでしょうか。きっと、毎日当たり前にやっているので、自制心など必要とせず、行っているはずです。そう、変化しようと思ったら、行動を習慣化すれば良いのです。毎日歯磨きをするように勉強や運動を習慣化すれば、ちょっとずつ自分を変えていくことができます。

ただ、習慣化すると言っても、そこには確固たる価値観がなければなりません。歯磨きは歯の健康のために大切な行為だとの価値観があるから、習慣化できているのです。それと同じようにプロスポーツ選手は、一流であることに価値を感じているから、トレーニングを習慣化できているのです。

しかし、何でもかんでも習慣化すれば、すぐに変化できるわけではありません。ちょっとずつ変わっていくことで成功を経験し、そして、その成功がさらなる成功の源となっていきます。まずは、簡単にできることから習慣化していきましょう。

完璧を目指さない

自分を変えようとしても変えられないのは、常に完璧を目指そうとする考え方も原因です。

完璧主義者は、何事も順風満帆であることを望むあまり、途中で障害が発生した場合にイライラして上手に対処できません。何の障害もなくゴールできると思うことで、不安が募ってくるものです。何をするにしても、完璧にこなせないとわかるとやめてしまいたくなるのが、完璧主義です。変化をしようと思ったら、行動しなければなりません。しかし、完璧主義でいると、行動をしたくなくなるので、結局変わることができません。

だから、自分を変えたいと思っている人は、まず、完璧主義から最善主義に考え方を変えることです。最善主義は、「失敗は人生の自然な一部であり、成功につながる欠かせない要素」だと考えます。現実を否定する完璧主義とは異なり、現実を受け入れてしまうのが最善主義です。

失敗は自然なこと、だから、あまり気にせず活動を楽しもうと考えれば、何かを始めやすくなります。変わりたい人は、完璧主義を捨て、最善主義に考え方を改めましょう。

運動を取り入れる

自分を変えようと思っている人は、運動習慣を身に着けることも大切です。

運動は、精神疾患の最も重要な薬と同様の効果があるノルアドレナリンセロトニンドーパミンといった神経刺激伝達物質の放出を促進します。うつ病と診断された患者が、週3回、1回30分間の運動を行うことで、抗うつ剤を服用するのと同じ効果があるとする研究結果もあります。

ただし、運動は、抗うつ剤を服用するのと同じはありません。運動をしないことで、憂うつになってしまうのです。

運動は、自己評価、思考力、免疫力を高めます。自分を変えたいと思っている人は、真っ先に運動を習慣化するべきです。ハードな運動でなくても構いません。週3回、1回30分という楽な運動で良いのですから、誰でも、ちょっとの勇気で始められます。帰宅するとき、駅から自宅まで歩くのだって立派な運動です。まずは、その程度の簡単な運動から始めてみましょう。


友人と久しぶりに会ったら見違えるように変わっていたら、何か特別なことをしたのではないかと思ってしまいます。あるいは、持っていた才能が開花したのだろうと思うかもしれません。

でも、友人が変わったのは、長い時間をかけてちょっとずつ習慣化していったことがあったからであり、特別なことは何もなかったはずです。友人は、一気に変わったのではありません。緩やかに少しずつ変わっていったのです。

変わりたいと思っているなら、まず完璧主義を捨て最善主義に乗り換えましょう。そして、小さなことを習慣化して成功体験を積み上げていくのです。