牛乳を飲むと、お腹が緩くなってゴロゴロいいだし、すぐにトイレに駆け込みたくなる。
そういう経験をお持ちの方がいらっしゃると思います。日本人は、牛乳を飲むとお腹が緩みやすい傾向があるとされています。
その理由は乳糖不耐症の人が多いからだとか。乳糖(ラクトース)はミルクに含まれている炭水化物で、ラクターゼという酵素がなければ消化できません。このラクターゼを持っていない、あるいはラクターゼの量が少ないと、牛乳を飲んだ後にトイレに直行したくなるのです。
続きを読む僕は、発酵食品が好きで毎日食べています。
納豆は昼と夜に食べていますし、チーズは朝に、ヨーグルトは夕食後に食べています。他にも鰹節、キムチ、漬物も食べます。味噌や醤油も口にする機会が多いので、もはや、僕の食生活から発酵食品を抜いてしまうことはできません。
おそらく僕だけでなく日本人、いや世界中の人々が発酵食品の恩恵を受けているはずです。
小泉武夫さんの著書「発酵食品礼賛」によると、乳を発酵させた食品を人類が口にしたのは、今から6千年ほど前だそうです。そんな昔から発酵食品があったことに驚くとともに、僕の頭の中には、もしも現代人が発酵という現象を目の当たりにしても、発酵食品は生まれなかったのではないかという疑問が浮かび上がってきました。
続きを読む日本には多くの発酵食品があります。世界に目を向けるとさらに多くの発酵食品があります。
納豆、味噌、日本酒、チーズ、ヨーグルト、パン、漬物など、ちょっと考えただけでも、すぐにこれくらいは頭に浮かびますね。ここに挙げた発酵食品は、どれも陸上の動物や植物から作られたものです。とてもなじみのあるものばかりですが、実は、発行食品の種類でいうと、陸上の動物よりも魚介類の方が圧倒的に多いということをご存知でしょうか?
陸上の動物だと、牛、豚、鶏の3種類が主で、羊を入れても4種類です。ところが水産物は、その種類だけでも100以上あるため、発酵食品になる数は、陸上の動物よりもはるかに多いのです。それなのにすぐに思い浮かぶ発酵食品が、陸上の動植物ばかりで水産物ではないというのは、日本の伝統文化が失われてきているからではないでしょうか?農学博士の藤井建夫さんは、「発酵食品の魔法の力」の中で発酵の伝統技術が失われてきていると述べています。
続きを読む