ウェブ1丁目図書館

ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。なお、当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

価格決定権をメーカーが持たなければ生活者の暮らしが良くなる

現在、スーパーでも家電量販店でも、同じ商品でありながら異なる価格で販売されていることがあります。むしろ、店頭価格が異なっていることが当たり前とも言えます。

でも、昔はメーカーが決めた価格で小売店は販売しなければなりませんでした。つまり、価格決定権を流通ではなくメーカーが握っていたのです。

それが、今では、法令に違反するような不当競争にならなければ、価格を小売店が決めて自由に売ることができますし、インターネット上に価格比較サイトやオークションサイトまで出現して、商品をいくらで買うかを消費者が決めれるようにもなっています。

このような消費者側が優位に立って買物できる状況を作ってくれたのは、ダイエーの創業者である中内功さんです。

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基幹技術の外注は将来の不確実性への対応を困難にする

我が国の重要産業の一つに位置づけられる自動車産業

その基礎を築いたのは、トヨタの元社長の豊田英二さんでしょう。2015年3月期のトヨタの連結売上高は27兆円、当期純利益は実に2兆円を超えています。

このような超大企業にトヨタが成長したのには、様々な理由があります。その中でも、豊田英二さんの「すべての技術はなかでやれ」という言葉がトヨタの成長に最も影響を与えているのではないでしょうか?

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使わない学歴は滞留在庫と同じ

以前ほどではありませんが、日本は学歴社会と言われています。

一流大学卒業者が、職場で出世しやすい構造は、程度の差はあれ昔も今も同じです。もちろん、高学歴の人は相対的に優秀である場合が多いので、出世した優秀な人の学歴を調べてみると高学歴だったということはあるでしょう。

しかし、新入社員として採用された時から、高学歴だと出世コースが約束されていることは好ましいとは言えません。

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歩留率が低い製品ほど将来性がある

歩留率(ぶどまりりつ)は、投入した原材料と比較してどれだけの製品が完成したかを表す指標です。

例えば、水100mlを投入して清涼飲料水が90mlできた場合の歩留率は90%です。当然、歩留率が高い製品ほど、原材料を効率的に使うことができているので、生産管理の面からは良いことになります。

でも、歩留まりが低いことが必ずしも悪いことではありません。

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仕事も経営も現場から学ばなければ人間が感情で動くことを理解できない

「セコムしてますか?」

これは、読売ジャイアンツの名誉監督である長嶋茂雄さんが、警備会社のセコムのCMに出演した時のセリフです。有名なセリフなので、ご存知の方も多いことでしょう。

このセリフは、セコムの創業者の飯田亮さんが、ある時、料亭で芸妓同士が「あんた、セコムしてきた?」と話しているのを聞いてひらめいたものだそうです。偶然だったのかもしれませんが、これは飯田さんが、現場でお客さんの声を聴くことの重要性を理解していたから誕生したセリフなのかもしれません。

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