ウェブ1丁目図書館

ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。なお、当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

四国と九州の仏教寺院を訪ねた著作を読み神仏習合の意味を考える

日本全国に仏教寺院は、コンビニ以上の数があります。

新しいお寺もあれば、平安時代奈良時代に創建された千年以上の歴史を持つお寺もあります。宗派もいろいろあり、調べていくと、それぞれに個性があることに気づきますね。

ご当地グルメを求める旅をする人がいるように各地域にお寺を求めて旅をする人もいます。日本一周寺院の旅を経験した人は、いったいどれくらいいるのでしょうか。

続きを読む

一君万民性から始まった民主主義

民主主義国家は、国民全員が平等な国家です。

でも、民主主義の誕生は、おもしろいことに国民よりも上位の絶対的な存在を認めたことに始まります。その絶対的な存在は、一神教の神です。

神の下では、誰もが平等と考えたことが民主主義の出発点であり、神の存在が絶対であればあるほど、1人の人間に大きな権力が集中しなくなったのです。キリスト教国がいち早く民主化したのは、この絶対的な神の下では、みな平等と考えられるようになったからです。

そして、日本が民主化できたのも、天皇という絶対的な存在を認めたからでした。

続きを読む

残忍な食がグルメに変わるまで

現代の先進国では、食は文化的な活動の一部と言えます。テレビでは、グルメ番組が頻繁に放送されますし、SNSではきれいに盛られた料理の写真を見ない日はありません。

一方で、食は、人間が生きていくために欠かせない活動です。そして、人間が生きていくためには、他の生物の生命を奪わなければなりません。食とは、本来残忍な行為であり、文化的な活動とは程遠いものでした。

しかし、食を残忍な行為と考える現代人は多くありません。

続きを読む

核よりカネの抑止力

資本主義は、多くの富を創造します。

一方で、資本主義は格差を拡大します。この格差を拡大するという資本主義の性質から、戦争、環境破壊、労働条件の低下、福祉の破壊、貧困なども、行き過ぎた資本主義がもたらす弊害だと言われることがあります。

しかし、資本主義以前の社会や共産主義国と比較した場合、資本主義が創造する富は社会を良い方向に変えています。

続きを読む

人の道に外れた行為で多くの財産を手にできるか

18世紀のイギリスの経済学であるアダム・スミスと言えば、「見えざる手」が有名です。

人々が個人の利益を追求しても、自然と調整され社会全体が幸福になるという理屈が、「見えざる手」です。この「見えざる手」がとても有名なので、アダム・スミスについては、それ以外のことを詳しく知らない人が多いのではないでしょうか。

そして、アダム・スミスの著作についても、『国富論』は知っていても、『道徳感情論』は聞いたことがない人が多いのではないでしょうか。

続きを読む