ウェブ1丁目図書館

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薩長同盟は軍事同盟ではない

慶応2年(1866年)1月は、日本が明治維新へ進む重大な出来事があった月です。

その重大な出来事とは、薩長同盟が成立したことです。

元治元年(1864年)の禁門の変以後、薩摩藩長州藩犬猿の仲となり、特に長州藩薩摩藩をひどく憎んでいました。当時、薩摩藩長州藩も大きな力を持つ藩でした。坂本龍馬中岡慎太郎は両藩が手を結べば倒幕が可能となると考え、苦心の末、薩長同盟の締結を成功させました。

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歴史上の人物の考え方を作家の視点から見る

歴史上の人物の性格は、ある程度わかっていることもあればわかっていないこともあります。

例えば、織田信長は短気、豊臣秀吉は人たらし、徳川家康は気長といった性格であったと、多くの人が言っています。一方で、古い時代の人物だと記録が少ないこともあり、その性格がわからないこともあります。また、歴史上の人物の性格は、後世の人が決めた部分もありますから、実際の性格が後世の人のイメージ通りだったかどうかはわかりません。

時代背景やその人物の業績から、推測したところもあるでしょう。

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行動経済学で偏見と差別を考えてみる

現代のような貨幣経済が発達した社会では、経済学が重要な学問となっています。

経済学では、複雑な数式が出てきたり、非現実的な前提をもとにしてモデルが組み立てられたりするので、取っつきにくいイメージがあります。しかし、最近では、人の心を分析する経済学が注目されるようになり、自分たちの行動がどのように経済に影響を与えているのか、一般人でもイメージしやすくなっています。

人の心に焦点を当てた経済学を行動経済学といいます。

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他人の行動を理解するために自分の価値観を捨てる

人の行動は、傍から見ると、時に不可思議に思えることがあります。

「なぜ、そんな誰にでも失敗するとわかることをするのか」
「なぜ、そんな手間のかかることをするのか」
「なぜ、もっと得する方法があるのにやらないのか」

でも、本人は、その行動をするべき理由があるからしているのでしょう。また、もっと良い方法があっても、その方法を知らないから今の行動をしているということも考えられます。

他人の行動に疑問を持つことは、よくあります。しかし、なぜ、そのような行動をするのか、理由を知ろうとする人は少ないと思います。いや、どうやって、理由を探り出すのか、その方法がわからない人が多いと言った方が良さそうです。

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災害から逃げ遅れないためにはレッテル貼りをしないこと

地震や台風といった災害が発生した際、逃げ遅れる人がいます。

避難訓練を経験していたり、事前にテレビのニュースなどで警戒するように注意喚起していても逃げ遅れる人が出てきます。逃げる時間がなかったという場合はどうしようもないですが、明らかに非難する余裕があったにもかかわらず逃げ遅れるのはなぜなのでしょうか。

のんびりとした性格だから逃げ遅れたのでしょうか。楽観主義者だから逃げ遅れたのでしょうか。

いろいろと推測してしまいますが、性格を理由にしている限りは、災害で逃げ遅れる人を減らすことはできません。

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