ウェブ1丁目図書館

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自己犠牲が社会の利益になるかどうかはわからない

人間は、社会性のある生物です。

家族、学校、会社、スポーツチームなど集団で行動することが多いです。もちろん、個人行動もしますが、その場合でも社会の一員であることには変わりありません。

集団行動、つまり群れを形成して生活しているのは人間だけではありません。他の動物でも、群れを形成している種は多く存在します。

人間の場合、集団行動をすることで、製品の大量生産や大規模工業製品の製造が可能となり、社会全体を便利なものにできるので、群れを形成することに利点があるでしょう。では、他の動物たちが群れを形成することにはどのような利点があるのでしょうか。

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アユの回遊にはプロラクチン、摂餌なわばりの形成にはテストステロンが関与する

現代人にとって、旅をすることは非日常の行動です。

基本的に住む場所は固定されており、転勤などの何らかの事由が発生しなければ、その場所に長期間住み続けるのが当たり前の感覚だと思います。

しかし、定住は現代人には当たり前であっても、自然界では当たり前とは言えません。多くの動物種の個体や個体群では、気候の変化、餌の確保、繁殖のために旅をします。旅をする動物と言えば、渡り鳥をすぐに思い浮かべる人が多いと思います。でも、旅をするのは鳥類だけでなく、両生類、爬虫類、チョウ、魚類なども旅をします。

夏になると、口にする機会が多くなるアユもまた旅をする魚類です。

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外部環境が変化しても体液や体温を維持調節して適応する生物のホメオスタシス

日本の風土では、1年を通じて30度ほどの温度変化が見られます。北国だと、もっと大きな温度変化になるでしょう。これだけ外気温に変化があるのに人間の体温は、36度から37度あたりで安定的に維持されています。

また、真水を飲もうが味噌汁を飲もうが、人間の体液の濃度も一定の幅に保たれています。

このように外部環境の変化に適応し生存に最も適した生理状態を維持する機構をホメオスタシス(恒常性)といいます。

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性分化の過程で身体の性別と心の性別に異なりが生じる場合がある

ヒトは生まれた時に女性か男性かが決まっています。ヒト以外の哺乳類、例えばイヌやネコも、生まれた時に雌雄の区別があります。

これは、当たり前のように思えますが、女性なのか男性なのか区別がつかない場合もあります。多くの人は、身体を見れば、どちらかわかるじゃないかと思うでしょう。しかし、外見で男女を判断する考え方は少しずつ失われてきており、内面で判断するようになってきていますから、必ずしも見た目で性別を判断できるとは言えません。

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生まれた後に性転換できる魚類

哺乳類は、生まれた時に雄か雌か決定されており、当然ながら、ヒトも生まれた時に男性か女性か決まっています。

そして、生まれてくる時に雄になるか雌になるかを自分で決断できず、その個体の性決定は運しだい、あるいは神のみがその決定権を持っていると考えるしかなさそうです。しかし、男性になるか女性になるかを自分で決めることはできないと考えるのは、人間の勝手な思い込みかもしれません。

生物全体を見渡してみると、生まれた後に雌雄の転換ができる生物もいるのです。

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