ウェブ1丁目図書館

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葬儀だけでは、いのちの大切さは伝わらない

日本人は、無宗教の人が多いと言われています。

確かに日常生活の中で、宗教を意識することは少ないです。初詣や節分など、何か宗教行事がある時にちょっと参加してみるといった程度の関わりはありますが、それら行事への参加も、宗教をあまり意識していないのではないでしょうか。

ただ、葬式の時だけは、仏式で行われることが多いため、ほとんどの日本人が、一生のうちで仏教と関わる機会を持っています。でも、現代日本人にとって仏教とは葬式仏教であり、無意識のうちにお寺も葬儀会社も同じようなものと捉えているように思います。

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壊すことの重要性をオートファジーが教えてくれている

我々人間の体を構成する重要な物質にタンパク質があります。タンパク質は20種類のアミノ酸が意味のある形でつながったもので、筋肉、皮膚、毛、爪、各種臓器はタンパク質からできています。

人間が1日に食事で摂取すべきタンパク質量は、体重1kgにつき1gとされています。70kgの人だと70gが1日に摂取すべきタンパク質量と計算できますね。一方、人間の体を構成するタンパク質は、1日に200gが分解されます。分解された200gのタンパク質を再合成するためには、200gのタンパク質が必要になりますが、食事から摂取するタンパク質はその約3分の1の70gでしかありません。

では、足りない130gのタンパク質は一体どこから調達しているのでしょうか?

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オリジナルな情報発信は問いから始まる

新聞記者や小説家など、文章を書くことを仕事にしている人はたくさんいます。最近では、インターネットを使って情報発信をする仕事も増えていますが、それも誰かに情報を伝える手段として文章を使うことが多いです。

研究者も、自分の研究内容を誰かに伝えるために論文を書きます。視野を広げれば、営業マンの方もその日の仕事内容を日報に記す際文章を使いますし、日常的に使っているファックスやメールも相手に伝えたいことを文章にしています。

よくよく考えてみると、現代日本人の生活と文章は密接に関係しているのだとわかります。

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葬式に金をかけるのは執着だろうに

日本消費者協会が2017年に行った「第11回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」によれば、葬儀費用の平均は約196万円でした。10年前の「第8回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」では、葬儀費用の平均が231万円でしたから、徐々に葬式にかけるお金が減少していることがわかります。

僕は、この傾向は良いことだと思いますが、まだ桁が2つ多いように感じますね。

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経済や政治に大きな影響を与えてきた帳簿

貨幣は、人類の進歩に大きく貢献してきました。

取引は、物々交換の時代よりも、モノと貨幣の交換が行われるようになって手間を省けました。また、貨幣は、モノの価値を測る尺度としても使え、異なるモノの価値の比較を可能にしました。さらに貨幣は蓄えることもできるので、蓄財が容易となりました。

貨幣経済の発展は、帳簿の発展、すなわち会計学の発展にも大きく貢献しました。金の動きを記録する帳簿は、貨幣経済の発展と共に進化を遂げ、複式簿記の開発につながります。

しかし、帳簿の発展はゆっくりとしたもので、数百年間変化がありませんでした。ところが、世の中に鉄道が登場したことで、帳簿は瞬く間に進化を遂げていきます。

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