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ウェブ1丁目図書館

読書で得ること感じること。ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。

風邪をひいても病院に行かなくていい。抗生物質も解熱鎮痛剤も不要。

寒くなってくると風邪をひく人が増えてきます。インフルエンザにかかる人も多くなりますね。

風邪をこじらせないためには、ひき始めに病院に行って薬をもらい重症化しないように心がけている方もいらっしゃるでしょうが、そのようなことをしても無駄です。そもそも風邪に効く薬なんてないのですから、症状が出ていない段階で薬を飲むことは副作用の危険だけしかなく、何の利点もありません。

それでも、毎年、冬になれば風邪で病院に駆け込む人が後を絶ちません。放っておいてもそのうち治るのに風邪ですぐに病院に行くのは、風邪に効く薬があると思い込んでいたり、何か危険な病気にかかっているのではないかという不安からなのでしょう。

風邪に抗生物質は効かない

現代のガン治療の問題点を指摘している医師の近藤誠さんは、風邪に抗生物質は無意味だと述べています。

風邪をひいたとき、医師から抗生物質を処方されて、それを飲んだら体調が良くなったという人もいることでしょう。でも、風邪が治ったことと抗生物質を服用したこととの間には、おそらく因果関係はありません。

なぜなら、風邪は細菌感染ではなくウィルス感染によって発症する病気だからです。

抗生物質を飲めば風邪が治ると思っている人は、きっと細菌とウィルスが同じものだと勘違いしているのでしょう。簡単に言うと、細菌は生物ですが、ウィルスは生物と無生物の中間にある存在です。抗生物質は生物である細菌には効果を発揮します。しかし、ウィルスに対しては効果がなく、副作用の危険しかありません。

近藤さんの著書「よくない治療、ダメな医者から逃れるヒント」によると、抗生物質で危惧される副作用はアレルギー反応で、比較的よくみるのが薬疹だそうです。薬疹はかゆいだけで命に別状はありません。しかし、アレルギーでも、アナフィラキシー反応は大変危険です。

抗生物質を使用してから間もなく、のどや気管支が腫れて空気が通りにくくなって、呼吸するのが困難になる。そして、血液が全身にまわらなくなり、ショックといわれる状態に陥りますが、呼吸困難だけでも死亡する可能性が高い。一0万人に四人から一五人くらいの頻度で発生するといわれていますが、日本にはよい統計がないので実態は不明です。(170ページ)

他にも様々な副作用があり、中毒性表皮壊死症は大変危険で死亡率は20~30%もあるそうです。

何もしなくても治る風邪のために命の危険を冒してまで抗生物質を服用する理由はどこにもありませんね。そもそもウィルスには効かないのですから。

解熱鎮痛剤にも危険な副作用がある

風邪の諸症状の中で、最もよく発症し苦しいのが高熱ではないでしょうか?

高熱の苦しみから逃れるためにすぐに解熱鎮痛剤を病院にもらいに行く人もいるでしょうが、これもできるだけやめた方が良いですね。

解熱鎮痛剤の副作用には、ショック、溶血性貧血、顆粒球(白血球の一種)減少、骨髄形成不全、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、急性腎不全、ネフローゼ症候群、消化性潰瘍、大腸炎などがあります。しかも、その発生頻度が高く死亡するケースも少なくないとのこと。

薬の処方ミスによって一九九三年の一年間に七三九一人が死亡したという米国の統計では、そのうちじつに二0九八人(二八パーセント)が解熱鎮痛剤を原因としています。同期間中の、抗生物質による死亡は四三人ですから、解熱鎮痛剤の問題がいかに大きいかがわかります(「Lancet」三五一巻六四三ページ、一九九八年)。
(182ページ)

解熱鎮痛剤なんて、今では何のためらいもなく服用する人が多いです。あまりに使用頻度が高いので、副作用の問題なんてほとんど考えていませんでしたが、結構危険ですよね。

解熱鎮痛剤が風邪の症状をこじらせる

また、解熱鎮痛剤で熱を下げることもかえって風邪をこじらせる原因になります。

風邪が治るときは、熱が下がります。だから、熱が出ることが問題だと考え解熱鎮痛剤を使用して、熱を抑えようとするわけです。高熱の原因が細菌やウィルスの仕業によるものだと勘違いした医師が、解熱鎮痛剤を処方していたケースもあるでしょう。

しかし、熱が出るのは細菌やウィルスの仕業ではありません。細菌やウィルスに感染した時に見られる体温の上昇は、免疫の機能を増強して奴らの増殖を抑えるための防御反応なのです。

これからは頭のなかを切りかえて、身体は熱を出してウイルスや細菌と闘っている、熱があるから早く治る、と考えるべきです。たとえて言えばかぜに解熱鎮痛剤を使うのは、攻撃を仕掛けてきたウイルスという敵船に味方がせっかく火を放ったのに、わざわざ放水して敵を救ってやるようなものです。
念のために言うと、熱自体では人は死にません。子供に高熱が出ると、脳が障害されないかと心配になるでしょうが、四一度以上にならなければ身体の組織は変性しません。(188ページ)

高熱で苦しいからと言って、すぐに解熱鎮痛剤を使うと、かえって風邪をこじらせるだけです。風邪なんて、寝てれば治るものなのですから、安易に病院に行ったり、ドラッグストアで感冒薬を買って飲まないようにしましょう。それが、かえって風邪の治りを遅らせるのですから。

すぐに病院に行きたがる患者が多剤耐性菌が増える原因だ

食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌や肺炎球菌に対し、多くの種類の抗生物質が効かなくなっています。彼らは、人間の攻撃から身を守るため、抗生物質に耐える体に変わっているのです。こういった抗生物質が効かなくなった細菌を多剤耐性菌と言います。その代表がMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)です。

多剤耐性菌が発生すると、次第にそういった細菌だらけになり、感染すると手に負えなくなってしまいそうですが、彼らが増える原因は抗生物質の乱用にあります。だから、抗生物質の使用量を減らせば、病院や国のなかで検出される耐性菌の頻度がみるみる減っていきます。

そもそもMRSAは、通常の黄色ブドウ球菌よりも増殖速度がきわめて遅いのです。通常の黄色ブドウ球菌は分裂するのに40分しかかかりませんが、MRSAは210分もかかるのです。

細菌の世界は早く増殖したもの勝ちの世界。だから、MRSAは何もしなくても、そのうち他の増殖速度の速い細菌たちによって駆逐される運命にあります。それなのに抗生物質を使用すると、MRSAの天敵である他の細菌を殺すことになり、かえってその増殖を助けることになるのです。


風邪のひき始めに病院に行って薬をもらっておこうとする患者。それに対して、睡眠をしっかりとって体を休めるように指導せず、抗生物質を乱用する医者。

薬が効かない難病を作り出しているのは、実は、こういった人たちなのかもしれませんね。

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