ウェブ1丁目図書館

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管理職に昇進して最初に勉強すべきは副腎疲労

組織で働き続けていると、誰もが出世していきます。最初は平社員と呼ばれる最下層から出発し、仕事の経験を積むにしたがって主任や係長などへ昇進していきます。

どこまで出世できるかは、働いている会社やその人の勤務内容によって異なってきますが、長年勤めていれば多くの人が管理職と呼ばれるポストに就くことでしょう。管理職になると、部下が仕事しやすい環境を作ること、経営陣からの指示に従い目標を達成することなど、様々な責任が発生します。

管理職は、自分が率いている部や課が、定められた期間内に目標を達成するために部下の仕事をチェックしなければなりません。また、部下が持っている力を発揮できるように彼らを導くことも大切になります。そこで、管理職になったばかりの人は、リーダーシップについて書かれた書籍を読み、部下がどうすれば力を発揮し良い仕事ができるようになるかを勉強することと思います。

しかし、管理職になって、まず勉強すべきことは、リーダーシップではなく副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)です。

仕事ができる人ほど副腎が疲れている可能性がある

副腎疲労とは、ストレスに対処するためのホルモンを作り出す副腎が疲れてしまい、うつ病慢性疲労症候群のような症状が出る病気です。

医師の本間良子さんの夫の龍介さんも、副腎疲労を患い、ベッドから自力で起き上がれないほど慢性的に疲労が蓄積していたそうです。良子さんの著書「しつこい疲れは副腎疲労が原因だった」によると、副腎疲労を患いやすい人は、生真面目で責任感の強い「頑張りすぎ」の人とのこと。

入社以来、仕事一筋でバリバリと働き、同期よりも早く管理職に昇進した人には、生真面目で責任感の強い人が多いことでしょう。そして、とても優秀だと思います。そのような人が、緩慢な動きで仕事をしている部下を見ると、どう感じるでしょうか?おそらく、仕事を怠けていると思い、部下を叱責するのではないでしょうか。

リーダーシップの本を読んで勉強した管理職だと、部下を褒めてやる気を出させることが大事と考えるかもしれません。もちろん、褒められて仕事ができるようになる人はいます。しかし、部下を褒めて仕事をさせることは、部下は上司が管理しなければ怠けてしまうという思い込みがあるように思います。

もしも、部下が副腎疲労を患っていて、仕事に対するやる気がなくなっていれば、褒めることよりも適切な治療をすることの方が大切です。また、部下が副腎疲労になる前にその兆候を見つけることも、今後は管理職に求められる資質となるはずです。

副腎疲労の兆候

良子さんは、「ちょっとした徴候でも見逃さずに、『アドレナル・ファティーグかもしれない』と気づくことが、健康を取り戻す第一歩」と述べています。

管理職は、以前よりも部下が疲れているように見られるときは、その部下が「副腎疲労かもしれない」と疑ってみることです。なお、副腎疲労になると、以下のような症状が惹き起こされます。

  • 慢性的に眠く、眠っても疲労が解消されない
  • 朝、起きるのがつらい
  • 午後2~4時の間に特に疲れを感じる
  • カフェインを含む飲み物がないと目が覚めない。やる気が出ない。
  • 塩分や糖分の濃いものを無性に欲する。
  • 午後11時過ぎに元気になる。
  • ちょっとしたことでイライラして、ヒステリーを起こすことがある。
  • 何もかも嫌になることがある。
  • 気分が落ち込みやすい。


上記の他にも、副腎疲労の症状はありますが、精神面に及ぼす影響はこんな感じです。これらの症状を見ていると、誰でも疲れている時に経験したことがありそうなものばかりではないですか。朝、起きるのがつらいと感じたことがある人は多いでしょう。むしろ、朝が強い人の方が少ないと思います。また、午後2時頃から眠くなってくるという人もいると思いますし、この時間帯になると甘いものを食べたくなるとかコーヒーなどのカフェインが入った飲み物を飲みたくなるという人も多そうです。

通常の勤務時間帯はだるそうに仕事をしているのに残業時間になるときびきびと働き始める人も、たまに見かけますね。

もしも、自分の部下にこのような症状が現れている時は、副腎疲労の可能性を疑うべきです。そのまま放置していると、出勤できないほど疲弊してしまい、ひどい場合には仕事をやめなければならないこともあります。龍介さんも、副腎疲労から立ち直るのに4~5年もかかったそうです。

副腎疲労対策にはビタミンB群の補給が大事

副腎疲労について、もう少し具体的にみていきましょう。

副腎疲労は、心身にストレスがかかった時に対処するためのホルモンの分泌が弱くなる病気です。副腎からは様々なホルモンが分泌されますが、ストレスに対処するために特に大切なのがステロイドホルモンの一種「コルチゾール」です。

ストレスに対処して体を守る役割がある副腎は、さまざまな要因から生じるストレスに晒され続けています。仕事、人間関係、体によくない食べ物、ケガ、病気、過度の労働、騒音や化学物質に晒された環境……、あらゆることがストレス源となります。「ストレスの腺」と呼ばれる副腎は、それらのストレスに体が対処できるようにホルモンを分泌しながら、生命活動を維持しています。
副腎が適切に機能していれば、微量ですがバランスの取れた副腎ホルモンを分泌します。しかし、日常的にストレスが多すぎると、副腎がだんだんと疲弊して、機能が低下します。その結果として、副腎ホルモンの中でも「コルチゾール」というストレスに対処するホルモンが、適量分泌できなくなってしまいます。
(59~60ページ)

部下が副腎疲労を起こさないために上司がストレスを与えないことは大切ですが、部下の栄養面にも注意を払わなければなりません。副腎から分泌されるコルチゾールは、ビタミンB群がなければ製造できません。ビタミンB群は、卵に多く含まれていますが、他にも肉類や魚介類など動物性食品全般に豊富に含まれています。

もしも、部下が昼食で、ラーメンやうどんなどの麺類、コンビニで買ったおにぎりばかりを食べているとしたら、ビタミンB群が不足している可能性が高いです。部下が、そのような食生活をしているのに気づいたら、ランチに誘って単品でオムレツやレバニラ炒めを注文し部下とシェアすると良いでしょう。レバーは特に多くビタミンB群が含まれていますから、部下を飲みに誘った時には、焼き鳥屋でレバー串を頼むのもおすすめです。

また、甘い物や炭水化物が多く含まれている食品も控えなければなりません。炭水化物には多くの糖質が含まれており、それを体内でエネルギー利用する際にビタミンB群を消費します。特に糖質のエネルギー利用では、ビタミンB₁が多く必要になります。近世から近代にかけて、多くの日本人が脚気で命を落としましたが、これは糖質が多く含まれている白米をたくさん食べ、ビタミンB₁を無駄に消費していたことが原因です。

カフェインはゆっくりと減らす

コーヒーなどのカフェインが多く含まれている飲料も、副腎に負担をかけます。

カフェインは副腎を過剰に刺激して、コルチゾールのレベルを一気に上げてくれるので、活力が一時的に湧き上がります。こうして、カフェインで体に鞭打って、仕事などの活動を行っているのです。しかし、カフェインが体内で切れるとコルチゾールも下がり、さらにひどい疲れを感じるようになります。
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午後3時頃に部下があくびをしていると、眠気覚ましに缶コーヒーを買ってきて飲まそうとしたくなりますが、やめておいた方が良いでしょう。ただし、副腎疲労になっている場合は、自力でコルチゾールを分泌できなくなっているので、いきなりカフェインを断つのは好ましくないようです。カフェインなしでコルチゾールを分泌できない状況では、少しずつカフェイン断ちをするのが良いとのこと。


ここまで、副腎疲労について説明してきました。部下が副腎疲労を起こさないように注意しなければならないと思った管理職の方もいるでしょう。でも、本当に大切なのは、管理職であるあなた自身が副腎疲労になってるかもしれないと意識することです。

部下の些細なミスに怒ったことはないか、部下を叱責した後に後悔したことはないか、自分が受け持つ部署の売上が低迷していることが不安になっていないか、残業している時に最も集中していないか。

これらに思い当たるなら、自分自身の食事を見直すことが大切です。

炭水化物は控えめ。そして、ビタミンB群が多く含まれている動物性食品をたっぷり食べること。

管理職は、メタボが気になる年齢ですから、炭水化物ばかりを食べていると、ますます太ってしまいます。糖尿病にならないためにも、副腎疲労を予防することは大切です。

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