ウェブ1丁目図書館

ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。なお、当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

決断サイクルの短縮化は物事を単純化する

人類は、ますますスピードを追い求めています。江戸時代なら、東京から大阪まで移動するのに何日もかかっていましたが、現代では、3時間ほどで移動が可能となっています。速いスピードは、確実に人類の生活を便利なものとしてくれています。これからも、スピ…

統計分布から世の中の傾向を読み解く

統計が氾濫している。そう感じるのは僕だけでしょうか。統計データを持ち出して、事実はこうだと論じる人が増えているように思うのは、ネットの普及でそのような主張を見かける機会が増えたからかもしれません。そして、統計を使って説明されると、妙に納得…

なくならない不正に対処するのは経営者の仕事

業績が悪くなり不正を行ったとして、企業がメディアに取り上げられることがあります。多くの従業員が働き、多くの取引先を持つ大企業ほど、不利益が発生すると隠そうとします。企業の不正は、ここから始まっていきます。最初から隠さず、正直に世間に情報公…

ネコの殺処分を減らすためには譲渡の効率化が重要

イヌやネコを飼う家庭は多くなっています。一方で、飼育できなくなった飼い主などが、保健所に引き取りを依頼し、殺処分されるイヌやネコもいます。環境省の統計資料によると、2021年度は14,457頭のイヌやネコが殺処分されています。特にネコの方が殺処分数…

科学的であるためには予測力を持つ体系が必要

物事の正当性を確かめる時、しばしば、科学的に正しいかどうかで判断されます。「科学的」と言われると、その主張は正しいように思えます。しかし、発言者が「科学的」とはどういうことかを知って発言していなければ、その主張が正しいのかどうか怪しくなり…

会津藩が京都守護職にならなかったら同志社大学は京都に開校していなかった?

京都御苑の北に同志社大学の今出川キャンパスがあります。かつて、この地は薩摩藩の藩邸があった場所でしたが、数奇な運命を経て同志社大学の前身である同志社英学校を開いた新島襄の所有となりました。新島襄が、今出川キャンパスの地を手にする遠因となっ…

現在の京都は豊臣秀吉が造った

京都の鴨川に架かる橋はいくつかありますが、その中で有名なのは、牛若丸と弁慶が出会った場所と伝わる五条大橋、東海道五十三次の終着点である三条大橋でしょう。どちらも、古くから鴨川に存在しているように思われがちですが、三条大橋を架けたのは豊臣秀…

足利義満の急死で守られた万世一系

朝廷が、南朝と北朝に別れて約100年争った南北朝の争乱は、室町幕府3代将軍の足利義満によって終わりを迎えました。2つの朝廷が存在すること自体あり得ないことですが、それが100年も続いた南北朝時代は、異常な時代です。その異常な時代を終わらせた足利義…

資源が乏しい日本は国民の心の成長が生活を支える

現代の日本社会は、安定しているように見えます。しかし、その安定は、表面的なものでしかありません。エネルギーの90%、食料の60%を輸入に頼っている日本は、有事が発生した時に一気に生活が破綻する危険があります。日本人が安定的な生活を送るためには、…

考えるためには記憶が必要

人は年齢を重ねると、多くのことがわかるようになります。子どもの時は、学校の先生から教わることで、国語や算数がわかるようになります。大人になれば、社会経験を積むことで、仕事に関することや政治に関することがわかるようになります。ところで、この…

読み手に合わせて言い換えをするのが良い書き手

もっと大人っぽい表現をしたいのに言葉が思いつかない。自分の伝えたいことを文章で表現できない。このように自分の書いた文章が、稚拙だったり、わかりにくいと感じたことがある人は多いのではないでしょうか。そして、自分は文章を書くのが下手だと落ち込…

多様性を認められない社会は勉強をやらされて育った大人によって形成される

小学校や中学校では、各クラスに担任の先生が就きます。もはや、当たり前なので、なぜ担任の先生が必要かを疑問に思う人は少ないと思います。また、小学校や中学校では、宿題があるのも当たり前とされており、こちらも、ほとんどの人がなぜ必要かを問うこと…

関ケ原の戦いの通説はどこまでが史実なのだろうか

日本史上もっとも有名な人物は徳川家康でしょう。戦国時代を終わらせ泰平の世を築いた功績も、他の歴史上の人物と比較して偉大なものだったと言えます。だから、徳川家康については、その生涯が詳しくわかっているように思われている面がありますが、意外と…

知的財産権は時に本来の目的とは違った使われ方をする

著作権、特許権、実用新案権、意匠権、商標権。これらの権利を総称して知的財産権といいます。知的財産権は、その名の通り権利ですから、誰かがその権利を持っていて、利益を得ています。そして、権利を侵害された場合には、損害賠償請求することができます…

会議はコミュニケーション

人が何人か集まると会議が始まるもの。一口に会議と言っても、親しい友人同士がただ雑談をするような井戸端会議もあれば、何かを決定しなければならない学級会のような会議まで様々あります。講師が参加者の前に立って話をするセミナーもまた会議の一種です…

英語よりITより読む能力の方が重要

インターネットの普及は、情報収集に費やす時間を短縮してくれました。そして、人類は、かつてないほど多くの情報に接することができるようになりました。では、インターネットを利用することで、知識が増えたかと聞かれると、そうでもないように思えます。…

言葉が思考を止める

言葉はとても便利な道具です。例えば、「石」という言葉を発するだけで、相手に石という物体を連想させることができます。もしも、「石」という言葉がなければ、道端に転がっている石を指さして、相手に伝えなければなりません。ハンバーガー、プリン、自動…

世界が抱える問題を解決する英断

戦争、貧困、差別、環境破壊。世界は、今も様々な課題を抱えています。そして、これらの課題にどう向き合っていけば良いのか、人類は常に頭を悩ませています。全世界的には、これらの課題は未解決です。でも、一部の国や地域では、これらの課題を解決してい…

中国のニュースが不思議に感じるのは中国共産党一党独裁と資本主義が結び付いているから

テレビのニュースでは、国際情勢がよく扱われます。日本国内にいると、世界中で何が起こっているのかを知る手段は、テレビのニュースや新聞になります。しかし、ニュースを見ても新聞を読んでも、なぜ、ある国が別の国と揉めているのか、それが、日本にどの…

経営分析はビジネスのスピードを把握する道具となる

ある企業の株式を買うかどうかを決める際、何を基準にするでしょうか。「最近、株価が上がっているから買いだ」とか、「このところ、ずっと株価が下がり続けているから、そろそろ買いだ」とか、株価を基準にする人が多いように思います。しかし、株価は、買…

デジタル化がもたらすのは幸福か不幸か

デジタル社会は、我々の生活を急速に便利にしていきます。インターネットに接続できる環境があれば、あらゆる手続きを自宅で行うことができますし、お金の支払いもオンラインで簡単にできます。これまでのように書類を手書きで記入する手間もなければ、現金…

エントロピー増大の法則に抗う生命の目的は何か

機械は、動いている時間と止まっている時間があります。洗濯機は、洗濯している間は動いていますが、洗濯が終わりコンセントからプラグを抜くと停止します。エアコンも、自動車も、工場の大型機械も、ほとんどの機械が動いたり停止したりを繰り返しています…

巨大地震が頻発しやすい日本列島

日本列島に住んでいると、よく地震に遭遇します。他の国に住んでいても、地震に遭遇するだろうと思うかもしれませんが、世界で起こる地震の10%程度が日本列島で起こると言われていますから、日本は世界でトップクラスの地震大国です。日本列島での地震は、今…

知識の横展開が情報過多の現代で生きていく技術となる

1つのことを深く知ることは、専門性を磨くことになります。何年も、その分野について勉強していれば、他の人よりも専門性が高まっていきます。専門分野を持つことは、自分の売りになるので生きていくための武器になります。一方で、広い範囲のことを学ぼうと…

自分自身が気づいていない不満を探すことがマーケティングの訓練になる

マーケティングという言葉には、どこに多くの人がいるかを探し出し、そこで商売をして利益を獲得するといった印象があります。そして、より多くの売上や利益を達成するために広告にお金を払い、顧客調査をすることこそがマーケティングだと考えられています…

まちづくりこそ利益重視

地域の活性化というと、B級グルメのイベントを開催したり、ゆるキャラを作ったりといったことがすぐに思いつきます。そして、こういった取り組みをする場合、補助金をもらうこともよくあります。しかし、このような発想は、短期的には人が集まって大成功した…

海外の視点で日本史を見る

自国の歴史を学ぶ際、教える側は自国民であることが多いです。日本史であれば、日本人教師が、児童や生徒に教科書を使いながら教えます。どの国でも、自国の歴史は自国民から学ぶのが当たり前です。だから、他国から自国の歴史を見るとどのように映るのかは…

中学校の数学の問題を大人になってから解くと違った景色が見えてくる

小学校で習う算数は、必要な知識だと多くの人が思っているでしょう。一方で、中学校で習う数学は何の役に立つのかわからないと思っている人も多いと思います。大人になって、方程式や関数を使う場面は少なく、中学校で習った数学が社会で生かされているよう…

変化が激しい時代には問い続ける力を身につけることが重要になる

現代社会は変化が激しいと言われるようになって久しいです。変化が激しい時代とは、人々に学び続けることを強制する時代とも言えます。ある分野について、一度身につけた知識や技術が、一生の財産になるというのは、変化が少ない時代には当てはまります。し…

読書が他者を尊重する態度を磨く

インターネットの登場で、現代人は多くの情報に触れられるようになりました。ネットがなかった時代の人と比較すると、受け取った情報の量は圧倒的に現代人の方が多いと思います。しかし、たくさんの情報に触れているにもかかわらず、頭に知識として定着した…