ウェブ1丁目図書館

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鎖国の目的を忘れたらテロが起こった

日本は、江戸時代に中国、朝鮮、オランダ以外の国とは交易をしないいわゆる「鎖国」を行っていました。

鎖国体制は、幕末のペリー来航によって終わり、日本は諸外国と交易をする開国の道を選びます。当時は開国すべきか鎖国を続けるべきかで世論が真っ二つに分かれ、それが原因でテロも頻繁に起こりました。

なぜ、幕末に開国すべきかどうかで大激論が交わされたのか?それは、日本が何故に鎖国の道を選んだのかを理解している人が皆無に等しかったからです。

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遷都は旧都に大打撃を与える

千年の都の京都は、平安遷都以降、政治の中心、文化の中心、経済の中心として発達してきました。

しかし、京都の発展は順風満帆なものではなく、千年の間に様々な戦乱に巻き込まれ、そのたびに荒廃と再建を繰り返し現在にいたっています。特に京都に打撃を与えた事件として、南北朝の騒乱や応仁の乱がありますが、東京遷都も京都を衰退させました。

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人間は証明できることとできないことに左右されて生きている

人間は、何でできているのか?

水とタンパク質と脂質で人体の9割以上が構成されていると答える人もいれば、もっと細かく炭素原子が大部分を占めていると答える人もいるかもしれません。これらの視点は、人間を物質として捉えています。しかし、水とタンパク質と脂質をくっつけたところで人間を作ることはできません。仮にできたとしても、それが本当に人間なのか疑問がわいてきます。

人間を物質として捉えることに違和感を覚えるのは、人間には感情があるからなのでしょう。

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日本人は利他的ではない。景気が悪いと謙虚になるだけ。

バブル経済で沸いてた時代はずいぶん昔となりまして。高度経済成長にいたっては、もう歴史の世界。でも、どちらも経験したことがある人は、まだまだたくさんいらっしゃるわけで、景気の良かった時代を懐かしむ声は今も絶えません。

バブル経済が崩壊して日本は長い不景気に突入し、今も後遺症に苦しまされています。しかし、バブル崩壊から長く続く不景気は、日本人の道徳観というのか倫理観というのか、根本的な考え方に良い変化をもたらしたように思います。

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努力する人類を操る植物のしたたかな生存戦略

香ばしく焼きあがったパンの上でとろけるバター。想像するだけで、口の中いっぱいに小麦のほのかな甘みが広がります。

今度は、焼きたらこが乗った炊き立てご飯を口の中にかき込む動作を思い浮かべてみましょう。ご飯がたらこの塩辛さを中和し、程よい旨味を作り出してくれます。

炭水化物は、なんてすばらしい食べ物なんだ。

思わず喜びの声を口に出しそうになります。

しかし、炭水化物は人間にとってすばらしい食べ物ではなく、人間を操り人形にするために植物が生み出した快楽物質だとしたら・・・。

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