ウェブ1丁目図書館

ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。なお、当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

努力する人類を操る植物のしたたかな生存戦略

香ばしく焼きあがったパンの上でとろけるバター。想像するだけで、口の中いっぱいに小麦のほのかな甘みが広がります。

今度は、焼きたらこが乗った炊き立てご飯を口の中にかき込む動作を思い浮かべてみましょう。ご飯がたらこの塩辛さを中和し、程よい旨味を作り出してくれます。

炭水化物は、なんてすばらしい食べ物なんだ。

思わず喜びの声を口に出しそうになります。

しかし、炭水化物は人間にとってすばらしい食べ物ではなく、人間を操り人形にするために植物が生み出した快楽物質だとしたら・・・。

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応仁の乱の勝者が誰かわからない

今からちょうど550年前の1467年に応仁の乱が起こりました。応仁の乱は、中世の古い体制が壊され戦国時代へと突入た大乱です。

室町幕府8代将軍の足利義政は、自らに子が生まれなかったことから弟の義視(よしみ)を次期将軍に据えることを決定しました。しかし、その後、義政に子供(義尚)が誕生します。弟と子のどちらを次期将軍にすべきか。その問題がこじれて応仁の乱に発展したというのが通説になっています。

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パンゲアの崩壊と哺乳類の進化

現在、地球上を支配している生物は人間です。

科学技術を身に着けた人間は、自分よりも大きな生物に立ち向かうことができますし、目に見えない小さな細菌やウィルスとも戦うことができます。

人間は、イヌやネコと同じ哺乳類です。なぜ、人間が地球上を支配できるようになったかを知るためには、まず哺乳類がどうやって進化し続けてきたのかを探る必要があるでしょう。哺乳類の進化がなければ人間が誕生することはなかったでしょうからね。

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4億年以上続く植物と動物の相互依存関係

今から約5億年前のオルドビス紀の終わり頃に地球は寒冷化しました。

氷床は四方に広がり、海の水位は下がり、やがて大地は分厚い氷で覆われたと想像できます。そして、まだ海で暮らしていた生物たちも、多くの種が寒冷化で死に絶えたことでしょう。しかし、この氷河期を乗り越えた生物の中には、海から上陸を果たした者たちがいました。

その先駆者となったのは植物です。

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南北朝時代がややこしいのは観応の擾乱が原因

南北朝時代は、日本史の中でも複雑で理解しにくい時代です。

京都を追われた後醍醐天皇が吉野に南朝を築き、室町幕府初代将軍の足利尊氏光明天皇を即位させて北朝を作りました。この南北の王朝の対立が続いた時代が南北朝時代です。天皇家が2つに分かれて戦ったのは南北朝時代だけではありません。平安時代後期の保元の乱も、後白河天皇崇徳上皇が争ってますし、さらに昔の壬申の乱天皇家内の争いでした。

南北朝時代が複雑なのは、王朝が南北に分かれて戦ったという単純な図式ではなく、足利家内部の抗争が南北朝の戦いに絡んできたことが原因と言えます。この足利家内部の争いは、当時の北朝元号にちなんで観応(かんのう)の擾乱(じょうらん)と呼ばれています。

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