ウェブ1丁目図書館

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脂質は美と健康の大敵か

脂肪。

それは美の大敵であり、生命を死へと追いやる厄介者だと思っている人が多いです。体に多くの脂肪が付くと太るので美しくないと言う人がいます。脂肪が増えて肥満すれば様々な生活習慣病の原因となるので健康に良くないと言う人がいます。そのような情報が広まった現代日本では、脂肪は美と健康を維持することを邪魔する存在だと位置づけられています。

しかし、人間が生きていくためには絶対に脂肪が必要です。美と健康を損なわせる悪魔の脂肪が、なぜ人体に必要なのでしょうか?

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地層と放射性元素から推定する生命の歴史

古代生物の化石が発見されると、研究者たちによって、それが今から数百万年前に生きていた生物だと推定されることがあります。このようなニュースを見ると、いったいどうやってその化石が生きていた時代を推定できるのか不思議に思います。

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会津戦争に見る正義

1868年の戊辰戦争で、最大の激戦地となったのは会津でした。

会津藩は幕末に藩主の松平容保京都守護職を勤めており、不逞浪士の取り締まりを行っていました。取り締まりを受けた多くは長州藩士や土佐藩士。

戊辰戦争初戦の鳥羽伏見の戦いで薩摩と長州を中心とした新政府軍が会津藩を中心とする旧幕府軍に勝利します。この勝利で長州藩は朝敵から官軍となり、敗れた会津藩は賊軍に転落しました。

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非特異的生体防御と特異的生体防御で病原体から身を守る

我々人間は、常に外界からの侵入者の脅威にさらされています。その侵入者とは、細菌やウィルスといった病原体です。

これら病原体は、空気中を浮遊していたり、土の表面にいたり、水の中に生息していたりと、人間も含め多くの動物や植物の命を奪おうとしています。彼らにそのような意思はなかったとしても、体内に入って来られると不都合が生じます。

しかし、脊椎動物には、病原体から身を守るシステムが備わっていますから、そう簡単に感染症にかかることはありません。人間も含めた脊椎動物は、非特異的生体防御と特異的生体防御という2つの生体防御システムによって病原体から身を守っています。

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奥羽越列藩同盟の瓦解は仙台藩の失策が大きかった

1868年に起こった戊辰戦争は、1月の鳥羽伏見の戦いから翌年の五稜郭の戦いまで続きました。

戊辰戦争は、初戦の鳥羽伏見の戦い薩長を中心とした新政府軍が旧幕府軍に勝利したことが大きく、その後の戦いも新政府軍の優位は変わらずに函館五稜郭旧幕府軍が降伏し終わりを迎えます。

戊辰戦争の最中、会津藩を中心に東北諸藩が薩長とは別の政府を作ることを考え出します。そして、この時に東北諸藩が協力し合うことを約束したのが奥羽越列藩同盟です。東北諸藩が団結すると大きな勢力となったため、薩長中心の新政府に十分対抗できる要素を持っていました。しかし、両者の戦いは薩長に軍配が上がり、明治以降の東北諸藩は「白河以北一山百分」と嘲られることになります。

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