ウェブ1丁目図書館

ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。なお、当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

科学は宗教より遅れている

19世紀以降、科学は目覚ましく発展してきました。

テレビ、インターネット、携帯電話でできることは、200年前では神の領域とされていたのではないでしょうか。テレビもインターネットも携帯電話も、テレパシーで遠く離れた人に何かしらの情報を送っているのと同じようなものです。

このようなことができるのは、神さま以外にない、いたとしたらそれは魔女だ。

19世紀より前であれば、そのように考えていたかもしれません。

科学の進歩は人間を神に近づけたと言えそうですが、まだまだ神と比較するほどの力を持っていないでしょう。それどころか、宗教で数千年前にわかっていたことをつい最近になって科学が証明できるようになってきたばかりです。科学は、まだ宗教の足元にも及ばないのです。

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管理職に昇進して最初に勉強すべきは副腎疲労

組織で働き続けていると、誰もが出世していきます。最初は平社員と呼ばれる最下層から出発し、仕事の経験を積むにしたがって主任や係長などへ昇進していきます。

どこまで出世できるかは、働いている会社やその人の勤務内容によって異なってきますが、長年勤めていれば多くの人が管理職と呼ばれるポストに就くことでしょう。管理職になると、部下が仕事しやすい環境を作ること、経営陣からの指示に従い目標を達成することなど、様々な責任が発生します。

管理職は、自分が率いている部や課が、定められた期間内に目標を達成するために部下の仕事をチェックしなければなりません。また、部下が持っている力を発揮できるように彼らを導くことも大切になります。そこで、管理職になったばかりの人は、リーダーシップについて書かれた書籍を読み、部下がどうすれば力を発揮し良い仕事ができるようになるかを勉強することと思います。

しかし、管理職になって、まず勉強すべきことは、リーダーシップではなく副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)です。

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優生学が社会の発展に貢献するか

生物の一生を決めるのは、環境か遺伝か、はたまた別の要因か。

大金持ちの子として産まれた人は、将来的に裕福になる可能性が高そうです。大きな体を持って生まれてきた人は、大人になったらスポーツ選手として大成するかもしれません。前者は環境が人の一生に大きな影響を与えているように思いますし、後者は遺伝が人生に深くかかわっているように思えます。また、人生は、環境と遺伝の両方が深く絡み合っていると考える人もいるでしょう。

昔、人の一生は、遺伝によって大きく影響を受けると考えた人々がいました。彼らは、優秀な遺伝子を持った者を選別して社会に活かす優生学という学問を作りました。

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タンパク質の高次構造形成、分解、オートファジー。生命が維持される仕組みはよくできている。

人間も含めた生物の細胞はタンパク質からできています。

タンパク質は20種類のアミノ酸の連なりです。アミノ酸の組み合わせ方によって、タンパク質の働きは様々に変化します。タンパク質の設計図はDNAに記録されており、その記録を元に細胞質内にあるリボソームアミノ酸をつなげていきタンパク質を作ります。

しかし、リボソームが作ったタンパク質は、ただアミノ酸が紐状に連なったチェーンのような物体で、これだけでは何もできません。人間世界には、どこにも紐状の人間はいないので、チェーン型のタンパク質の形を整える機能が体の中に備わっているはずです。

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興奮の減衰不減衰論争をみると原則から外れる例外は起こりにくいとわかる

動物は自分の意思で体を動かせます。また、心臓などは自分の意思とは関係なく動いています。

動物の体はなぜ動くのか?

その解明の足掛かりとなったのは、ガルバニの偶然の発見です。ガルバニは18世紀のイタリア人です。彼が、皮をむいたカエルの下半身に銅のフックを付けて窓の鉄格子に吊るしていると、カエルの身体が風に揺られて鉄格子に触れるたびに収縮するのに気づきました。この時、動物が動くことに電気が関係しているらしいということがわかったのです。

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