ウェブ1丁目図書館

ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。なお、当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

いつの世も外交は世論に流される

日本人が洋服を着始めたのは明治時代のこと。

それまでは誰もが和服を着ていたのですが、明治時代になって一気に洋服が普及します。現代の衣装は、ファッションという言葉があるようにその時々の流行によって変化していきますが、明治時代の洋服の普及は流行による変化ではなかったようです。

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人為的共食いが惹き起こした伝達性スポンジ状脳症

伝達性スポンジ状脳症。

致死率100%の恐怖の病気です。狂牛病クロイツフェルト・ヤコブ病などは、伝達性スポンジ状脳症に含まれます。2000年代初頭にアメリカの牧場で牛が感染したことから日本国内へのアメリカ産牛肉の輸入が禁止されたことがあったので、この病気の恐ろしさを知っている人は多いことでしょう。

伝達性スポンジ状脳症が広まった原因とされているのは、イギリスの牧場で牛たちに与えられていた肉骨粉です。

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酵素ドリンクを飲んでもアミノ酸プールの一員になるだけ

人間の体は様々な物質でできていますが、その中でも重要な働きをしているのが「たんぱく質」です。

筋肉も皮膚も髪も、全てたんぱく質でできています。これら体のパーツを見ただけでも、たんぱく質がなければ人間は生きていけないことがわかるでしょう。

たんぱく質は、20種類のアミノ酸の組み合わせでできています。だから、たんぱく質を食べる行為は、アミノ酸を食べる行為に他なりません。ビーフステーキも、ベーコンエッグも、魚の切り身も、たんぱく質でできていますが、口から入ったこれら食べ物は小腸から吸収されるときには、アミノ酸に分解されています。

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自然淘汰だけで生物進化を説明できるか?

生物は長い年月を経て少しずつ進化しています。

現在よりも優れた機能を持つことを進化と考えれば、優れた機能を備えた個体が誕生すれば、やがて同一種内の全ての個体がその機能を有するにいたるはずです。例えば、鋭い爪を持ったヒトが生まれ、その爪が生存にとって有利に働くのであれば、やがて誰もが鋭い爪を持って生まれてくるでしょう。

しかし、進化は必ず生物にとって都合の良い方向に起こる現象なのでしょうか?

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群集心理が正義を作る

ファミリーレストランで食事する時、何を食べようか迷うことがあると思います。そして、友人同士などのグループだと、その中の誰かがカレーライスを注文すると、他の人も同じようにカレーライスを注文することがよくあります。むしろ、全員が違うメニューを頼むことの方が少ないでしょう。

カレーライスが美味しいかどうかは、それほど重要ではなく、ただ他の人がそうするのなら自分もそれで構わないという態度の表れがメニューの全員一致なのかもしれませんね。

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