ウェブ1丁目図書館

ここはウェブ1丁目にある小さな図書館です。本の魅力をブログ形式でお伝えしています。なお、当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。

人間が作ったルールはある日突然変わる

社会には様々なルールがあります。法律や条例がその典型ですね。

個人の約束もルールと言えます。約束を破ると自分の信用が失われ、次から頼みごとを聞いてくれなくなるでしょう。でも、これは自業自得だから仕方ありません。しかし、国家が国民との間で作ったルールは、国民が違反すると罰を受けますが、国家が違反しても罰を受けることはありません。

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21世紀初頭の日本の物価下落や賃金低下は対外的な問題で起こったこと

90年代のバブル経済の崩壊以降、21世紀に入っても日本経済はなかなか上向いてきていません。21世紀初頭には、企業の業績が回復し好景気に沸きましたが、それを実感できなかった国民が多く、本当に景気が上向いたのか疑問の声を聴くこともありました。

日本経済が良くならない理由として、よく挙げられるのはデフレと少子化です。デフレが進むと賃金が上がらない、少子化で人口減少社会に突入してるから年金などの福祉の負担が大きくなる、確かにそのように思えます。

しかし、デフレと少子化が、90年代から続く不景気の理由と決めつけて良いのでしょうか?

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批判が習慣化すると虚報が生まれる

テレビのニュースや新聞で、たまに誤報があります。被害者の姓名を間違ったり、金額が誤っていたりするのが誤報です。

誰だって間違いは犯しますから、こういった誤報に目くじらを立てることはありません。しかし、時に誤報がマスコミの意思によって作り出されることがあります。こういった誤報は「うっかりミス」ではなく、事実に反する報道をすることが読者にとって有意義なんだという信念に基づいています。これは、もはや誤報ではなく虚報です。

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経済が成熟した社会で経営を効率化できるのか?

経営の効率化。

ニュースなどでよく耳にする言葉ですね。この経営の効率化とは、お金、時間、作業など無駄を省くことという意味で使われていると思います。そして、経営を効率化すれば今までよりも利益が増えるというのが一般的な認識でしょう。

でも、本当に経営の効率化で利益が増えるのでしょうか?

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フレックスタイムの導入で藩財政を改革した上杉鷹山

江戸時代に財政破綻した米沢藩を建て直した上杉鷹山は、アメリカのケネディ大統領が尊敬する日本人と語ったと伝えられているお殿さまです。

江戸時代のお殿さまは「良きに計らえ」としか言わない印象があります。でも、上杉鷹山にはそういったお殿さまのイメージはあまりなく、現代だと赤字に陥っていた名門企業の業績をV字回復させた敏腕経営者といった感じですね。養子として米沢藩にやってきたあたりは、日産のカルロス・ゴーンを彷彿とさせます。

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